少し前に、アベラワーの、
蒸留所の事を書いたが、
その時に、珍しいオールドボトル、
VOHMを、紹介した。
そのボトルが、現在、幾らぐらいかと、
少し調べていたら、
えっ!、あれ?これは・・・
全然、知らなかった。
ならば、と、思ったが、
どうも、気になる。
嫌な予感がしつつも、
入札し、激闘・・・
落札は出来たが、パラフィルムを、
巻いていない、まあ、それも、
良し悪しで、長年パラフィルムを、
巻いた状態でいると、
付着し、取れなくなって、
困った事がある。が、見事に予感的中、
箱の蓋を開けると、悪夢が・・・
妙な香りが、辺りに立ち込めた。
液漏れを起こしている。オールドボトルの宿命だが、
素人の方の簡易包装で、配送の方が、
横に向けてたようだ。液高も下がっている。
福岡方面から送られて来たので、
相当な時間、横に向いていたのだろう、
包装のビニールの匂いが混じり、
妙な香りに、慌ててパラフィルムを巻いて、
ボトルを拭いたが、かなりの量が、
漏れていた。こういう風に、
ボトルのネックの部分の、シールの継ぎ目まで、
しっかり巻いていたら、
多少は、防げたのだが、まあ、仕方が無い、
こう言う事を含めての、オークションである。
しかし、このボトル、現在持っているボトルと、
違うのだが、何がと言うと、
上が現在、持っている10年、
下が、今回送られて来た12年、
いや、12年がある事は、
知らなかった。
しかし、残念なのは液漏れで、
既に経年変化を起こしていると思う、
なので、開封直後のパンチは、
無くなっているだろう、
まあ、かなりクリーミーな、
香りが出ていたので、
柔らかくなっていると思う、
が、これは、乾きコルクよりも、
質の悪い、濡れコルク状態、
乾いている場合は、横に寝かす等で、
コルクを濡らし、何とか抜いて来たが、
この濡れコルクは、力を掛ける事が出来ない、
動かすだけで、下手するとボロっとなる。
以前、オーバンやエドラダワーの旧ボトルで、
この濡れコルク状態があり、
ミリ単位で、かなり時間を掛け、
慎重に引き抜いた事がある。
コルクは欠けてなかったので、
助かったが、開封前にコルク片が、
落ちた状態だと、コルク臭が発生し、
経過年月にもよるが、味にも影響する。
日本のウイスキーの、旧ボトルでは、
もっと酷い状態の、コルク溶けを、
何度か経験した。コルクが解け、
鉛筆の先の、円錐のような形になっていた。
これは、もうウイスキーとは、
思えない味になっていたので、
残念だが廃棄し、一本だけ経験して貰う為の、
学習用ウイスキーとして置いているが、
勿論、お金は頂いてはいない、
あくまで、体験用である。
今回のボトルも、封印の上から、
コルク栓に、少し力を掛けたが、
明らかに状態の悪い感じが、
伝わったので、かなり時間を掛け、
コルクを乾かさないと、
崩れ落ちると思うので、
開封は、かなり先になると、
思います。ご了承のほど、
よろしくお願いします。
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