店は、相変わらず、壊滅的状態なのだが、
ウイスキーを知りたいと言う、
若い方が少しだが、来られる。
のだが、ではこちらから質問するが、
貴方は、ウイスキーの何が知りたいのか?
と、聞かれたら、さあ、どう答えます?
その答えが無い間は、ポイントが絞れず、
まだまだ、道路が整地されていない、
ぬかるみと同じで、そういう道を歩いても、
なかなか、前には進めない、
まあ、裸で丸腰で、大坂夏の陣で、
戦うに等しい、
丸腰で、丸投げでは、途轍もない、
情報量と知識と戦う事は出来ない、
武装して来られるのが一番、
武装とは、最低、基礎ぐらいは理解する事、
少し前に、来られた若い男性は、
少し基礎が出来ていた。
こうなると、上に上に石を積み上げても、
ぐらつかないだろう、
が、基礎となる土台が無ければ、
石を積むと傾いてしまい積み上げられない、
と、言う事ぐらいは、理解出来ると思う、
まあ、簡単な話、熱帯魚屋さんに行って、
すいません、熱帯魚を知りたいのですが?
と、いきなり言われたら、店員さんも困るだろう、
BARも同じなのだが、
何が知りたくて、何が解らないのか、
その答えを見つける事である。
例えば、ウイスキーに必ず出て来る。
ウイスキーに付く香りなのだが、
では、そのシェリーと言うお酒を、
飲んだ事があるのか、なければ、
シェリー香は解らない、
が、シェリー酒も、甘さ、辛さで、
名前が変わり、多くの種類がある。
ドライ、オロロソ、クリーム、
アモンティリャード等々、
当店で全てを置く事は難しいので、
辛口のフィノ、ドライと、
最も甘い、ペドロヒメニスは、
置いているのだが、休業、休業で、
コンディションが悪くなっていたので、
廃棄し、新しく購入した。
なのだが、今回は定番中の定番、
飲んでいた事でも有名、
ペドロヒメニスは、
インターナショナルワインチャレンジで、
金賞を受賞している。
有名な銘柄で、鍵を掛けて、
守りたくなるぐらい美味しいと言う意味で、
南京錠が付いている。
シェリーの香が知りたければ、
シェリー酒を飲まないと、
バーボンカスクなら、バーボンを、
まだまだ、色んな樽がある。
マディラ、ポート、アマローネ、
と、言う風に、一つ、一つの積み重ねが、
必要で、一朝一夕には無理だと言う事と、
ウイスキーだけを飲んでいても、
ウイスキーは解らないと言う事も、
理解して頂きたい、千里の道も一歩より、
ローマは一日にして成らずである。