黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 スコットランドだより 17 ビーフ イーター 中編

時短要請が解除された瞬間は、

少しだが、お客さんが来てくれたのだが、

次の週から、ほぼ毎日、ノーゲスト、

まだまだコロナの余波は続いている。

 

このトンネルは、一体どこまで続くのか、

不安な日々を送っている。

が、立ち止まる事が出来ない以上、

歩き続けねば、

 

昨日の記事、007の原作者、

イワン・フレミングの、

創作カクテル、ヴェスパーマティーニだが、

これは、冷戦と、世界平和の願い、

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レシピは、ジン=ゴードン

ウォッカスミノフ

それと、キナリレだが、これが終売なので、

現在は、リレブランで代用、

 

これは以前も何度か書いたが、

シェーカーが凍るまで振ると言う、

指示もあり、それが冷戦を表し、

ジンがイギリス、ウオッカがロシア、

 

キナリレがフランスと、

作家の東理夫氏が、それを、シェーク、混ぜることで、

イワン・フレミングは、世界平和を願っていると、

推理されているが、ではアメリカは?

 

それは、レモンのピールを浮かせる事で、

サンキストレモン=アメリカでは無いかと、

いやいや、既にアメリカは存在している。

スミノフなのだが、これはロシア生まれの、

 

アメリカ育ちのウオッカ

1933年には、既にアメリカに、

販売権は移っているので、

私は、そうではないかと思う、

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ボトルとラベルの年代別の変化だが、

次は昔のポスターが、国によって、

描かれ方が違うのが、実に面白い、

まずは、日本から、

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なかなかに、挑発的な表現

「わかる人のジン」流石は、サントリーさん、

キャチコピーが上手であるが、

この頃の表記は、ビーフイーターとなっている。

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上のスペインと、下のイギリスが、

極端に違う、明暗、陰陽と言う感じがする。

ジンは元々、オランダが発祥、

それが、イギリスに渡り、

 

辛口のドライジンとなる。

オランダでは、ジェネバだが、

これには、甘みが含まれている。

オランダが生み、イギリスが洗練させ、

 

アメリカが栄光を与えたと、

言われるが、アメリカに渡り、

様々なカクテルに使われる。

これが、どういう事か、

 

あまり説明が無いが、

元々、甘みを持つ、ジェネバから、

甘みを抜く事は出来ないが、

甘みの無い、ロンドンドライジンには、

 

色々な甘みを付ける事が出来、

勿論、ドライカクテルも、作れると言う事で、

バリエーションが豊富となった。

ではでは、続きは、又明日!

      つづく・・・