黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

解らない ワカラナイ・・・

何年やっても、

この下町では解らない、

解らないの大合唱・・・

カクテルの一つも、

 

ウイスキーも、全く解らない方が、

入って来て、解らないと、

いや、それは当たり前で、

今まで、居酒屋や、立ち飲み屋、

 

チェーン店にしか、

行った事が無く、

BARの経験が全くなければ、

解らなくて当然、

 

だから、私が居るのだが、

無人販売所では無い、

ましてや、私も悪く無い、

恥ずかしい話だが、ボトルに、

 

簡単な説明も書き、

値段も書いてぶら下げて、

こちらも努力している。

と、解らないのは、

 

決して恥ずかしくは無い、

恥ずかしいのは、解らないからと、

不機嫌になったり、怒鳴ったり、

怒り出す事である。

 

未だにこの町はそう言う方が多い、

BARは洋酒の専門店である。

他の飲み屋さんとは違う、

しかし、カクテルも、

 

ウイスキーも解らないなら、

一体、何を飲みにBARに来るのか、

その方が不思議である。

ウイスキーや、BARを、

 

この町の方にも、色々覚えて貰いたいと、

頑張って来たが、大きな世話なようで、

私の力では無理だと言う事だけ、

嫌と言うほど解った。

 

まず、お酒のプロが居る事が、

どうも、理解できないようで、

何十年もやって来ても、

ただの飲み屋の兄ちゃん、

 

コンビニのアルバイト店員と同じ、

なので、全く言う事を聞いてくれない、

しかし、これだけウイスキーが、

値上がりし、品切れ、終売と、

 

騒がれている。それは日本の話で、

この下町もその日本の中にあるのだが、

と、美味しい物、美味しい物をと、

殆どの方が、言われるが、

 

人によって、

美味しいの基準が違って、当たり前で、

ウイスキーは、アクワイアード・テイスト、

後天的味覚の典型である。

 

味噌汁やラーメンとは違う、

嫌だ、不味いを繰り返しているうちに、

ある日、突然美味しくなる。

故に、今日、初めてウイスキーを飲む方が、

 

いきなり美味しいは難しい、

と、最近、どうもハイボールを飲めたら、

全てのウイスキーが飲める。

と、思う方が多いようだが、

 

居酒屋さんなどのハイボールの中の、

ウイスキーと、シングルモルトでは、

個性も桁も種類も違い過ぎる。

そこに、値段の差がある。

 

と、ウイスキーとは、当たり前だが、

恐ろしく、奥の深い飲み物であり、

それは、ワインや、日本酒、

珈琲、紅茶、日本茶等も同じである。

 

良くBARは文化だと、

言われるが、それは、

根底にマナーがあり、知識があり、

理解して飲むと言う事が、

 

肝要である。

酔えたら良い、何でも良いなら、

ただのドラッグに成り下がる。

自分の口に入れる物が何か、

 

それがどういう物か、

そのお酒の歴史は、造り手の思いは、

少しでも理解出来れば、

価値観も変わる。

 

そして、自分が美味しいと、

思うものを探すと言う、

旅に出れるのも、BARである。

その旅の安全の為に、

 

バーテンダーがいる。

そして、自分の経験値を上げる。

経験値が上がれば、

ウイスキーの味もどんどん変わる。

 

若い時に読んだ本を、

大人になって読み返すと、

意味合いが変わる事が多々あるはず、

それと、同じである。

 

いきなり来て、いきなり解るなど、

あり得ない、ただの大阪人の、

からしさであり、

いきなり来て、その日に全て解れば、

 

世の中、バーテンダーだらけになる。

しかし、別に何も覚えず、

そのままで良いのなら、

それもその人の幸せの価値観なので、

 

ご自由に・・・です。

 少し覚えたい方は是非、こちらをどうぞ ↓

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