黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

電気ブランと神谷バー

最近、私の記事を読み、
BARに行きたくなったと言う方が、何人かおられる。
いや、実に嬉しい事だ。
当店に来て頂かなくとも、
昨今の日本人の「洋酒離れ」


これに、歯止めを掛ける。
これはバーテンダーとしての当然の務めだ。
まあ、私ごとき、微々たる力しか無いのだが、


そして、ある方が以前BARに行かれたと、
そして、少し見て戴きたいグラスがあると、
どれどれ、、、どこに行かれたのだ、、、
ふぉー、これは「神谷バー

これはこれは、粋な所へ、
東京は浅草の名店だ。


この店は、カクテルがどうだとか、
品揃えがどうだとか、
そういう事で有名な店では無い、
歴史だ。そして伝統、
もう、100年以上営業している。
詳しくはこちら
http://www.kamiya-bar.com/
このHPの中に、「電気ブラン」の値段の移り変わりがある。
その中で、昭和元年から、昭和24年まで、
飛んでいる。何故?そう戦争だ。
日本が混沌としていた時代、


そして、その昭和24年、これが私達のような、水商売の元年なのだ。
終戦、町が平和を取り戻し出した時、
酒場が再開し出した。
昭和24年、これを「酒場元年」と言う、
実に歴史を感じる。


老舗中の老舗、
そしてこれだ!

電気ブラン
神谷バー」が販売しているお酒、
このお酒は喉を通る時、
ピリピリとしたものが、走る。
それを電気と例えているのと、
この当時、「電気」と言う言葉が、
最先端の言葉だった事が理由だ。


そしてこれはカクテルとなっているが、リキュール酒だ。
冷やして飲むと飲み易い、
電気ブラン(30度)と、電気ブランオールード(40度)があり、
太宰治の「人間失格」にも登場する。
ブランデーーベースと言う事だが、
何が入っているかは、非公開、ジンやワインキュラソーとあるが、秘伝だ。
謎のお酒だ。大量に飲むと、
不思議な酔い方をする。
私の愛する「宮沢賢治」も、
「電気ブドウ酒」なるものを、
作っている。
多分、これを真似たのか、電気と言う言葉が、
目新しかったのか、だろう、


この他にも、東京の「三越デパート」に、
三越デパート」でしか売られていない、
電気ブラン」がある。
ボトルもエレガンスだ。
数年前に、お土産で戴いた。


そして、この方から質問が、
これだ!

これは「バカラ」の「ロマネコンティ」グラスだ。
そうあの有名な、お高いワインを飲むグラスだ。
輸入代理店価格(定価)なら、5万円はするだろう、
触るのも、恐い、、、


これは、乾杯!はご法度だ。
基本BARでは、乾杯はマナー違反なのだ。
これより高いカクテルグラスをお使いの店もある。
皇室の晩餐会、シャンパングラスを上に上げている。
あれが正式のやり方だ。因みにあのグラスもバカラだ。
菊のご紋が入っている。一体幾らするのだろう、、、


ワインはグラスで極端に味が変わる。
種類によって形状が違います。
又、詳しく説明しますが、
家にワイングラスがあれは、
それにワインを、
もう一つ、湯のみにワインを
飲み比べてみれば、何となく解ると思いますよ、


ん?・・グラスの向こうに、
ジン「ビヒィーター」
ドライベルモット「ノイリー」
これは「マティーニ」だろう、
ここは、正統派のBARだ。
銘柄で解る。
右手のグラス、これは何だ?
「モヒィート」かな、


まあ、なにはともあれ、
BARに興味を持って戴いて、
ありがとうございました。
皆様も質問があれば、お気軽にどうぞ!
って、解るかな・・・・
私で・・・・・??