黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

12月10日  竹内ゆうじ祭

関西方面の方はご存知だろう、
関東方面、それ以上北の方は、
解らないと思う、関西ローカル深夜番組に
「クイズ紳助くん」と言う、
先日、引退された。あの大物司会者の
番組があった。人気番組で、長寿番組、
藤原紀香」さんもこの番組のご出身だ。


その番組は「なにわ突撃隊」という、
よしもとの若手芸人が、体当たりリポートをする。
「ココリコ」や「ブラックマヨネーズ」等も、
在籍していた。
その中に一人の男が、「竹内ゆうじ
出会いは、彼が駆け出しのころ、


まだ、23歳ぐらいだった。
彼の同期の芸人は「ナイティーナイン」や「矢野 兵頭」
一つ下に「中川家」等がいる。
大活躍中だ。
ある店で出会った。
そして、暫らくすると、私のミナミの店がオープン、
ロケの無い日は、ほぼ私の店にいた。


ある時、お笑いイベントがしたいと、
作家がいない、彼に付いてくれる作家さんがいなかった。
そこで、私が作家の真似事を、
いや、実に楽しかった。

が、何故、私の店に入り浸るのか、
お金が無いからだ。
海外ロケの安いお土産を持って来ては、
「坂本さんこれで飲ませて〜」
大阪の商人は、芸人さんには、優しくしろと教わった。


仕方ない、私の祖父も「太鼓もち」だった。
出世払いという言葉もある。
しかし、困ったのは、ドンドン増えてくる。
芸人、役者、ミュージシャン、、、


儲からない、、、
しかし、楽しかった。
お金では無い、
この時期、一度カクテルコンテストに出ようか、
と、思った時期だった。
しかし、次々現る、売れない芸人達、


その時思った。
コンテストで1流になるのもいい事だが、
そうなれば、この連中はどうなるのだ。
「私は、3流でいい、3流を必要とする人達も沢山いるじゃないかと、
それで、いいじゃないかと、、、」


10数年が過ぎた。「竹内ゆうじ」とは、
毎年、夏には家族で旅行に行った。
彼も、結婚し、子供が出来た。
私も、嬉しかった、、、


しかし、4年前、2年半の及ぶ、壮絶な癌との死闘に破れ、
帰らぬ人に、、、
その辛い日が又、今年もやって来る。


12月10日、
この日は「竹内 ゆうじ」祭とし、
来店された方に彼の愛飲酒だった「オールド・クロー」をサービスでお出しする。
又、去年同様、珍しいブランデーも用意している。
これも低価格で、提供する。
毎年、やっているが、今年も是非、彼を忘れない為にも、
この日は私も頑張るので、
一人でも多くの方に来て貰いたい、
ゆうじを偲んで、、、


私の愛娘「美音とゆうじ」淡路島にて、


彼が最後に書き残した本

この本の中に私も登場しています。

水商売、多くの出会いがある故に、多くの別れに出会う、

合掌

どういう状態であろうとも、
生きていて欲しかった、、、