黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 ウイスキーの美味しさ 2

ウイスキーを覚えたい、

ウイスキーを教えて欲しいと、

良く、言われるが、

逆に聞くと、ウイスキーの何を覚えたいのか?

 

ウイスキーの何が知りたいのか?

根本的に、何故、ウイスキーを知りたいのか?

その明確な答えを持っていないのなら、

受け皿である。経験値が無いと言う事になる。

 

ウイスキーには、膨大な知識と情報がある。

それを、一度BARに飲みに来て、

覚えれる物では無いし、

ましてや、ウイスキーは飲む物で、

 

本来、教えて貰う物でも無い

と、自分は努力をしているか?

自分自身の努力が必要不可欠であり、

固定観念と、好き嫌いが大敵であり、

 

覚えたいと言うなら、何でも食べ、

何でも飲み、言葉を覚えるしか無い、

BARには、ただウイスキーがあるだけである。

自分の好みと言うのは、

 

ある程度の理解度に達してから、

発生する物あり、それ以前は、全て好き嫌い、

ピーマン嫌いに等しい、だが、苦手な物も、

飲み続けると、味わいが変わる。

 

アイラモルトが、良い例である。

克服と言う名の階段を、一歩づつ上がるしか、

他に道は無い、大事なのは、

言葉を覚え、知識を持って経験する。

 

樽が、どうのこうのの以前に、

ポットスチルの形状や、コンデンサーも、

多管式か、蛇管式も大事な要素であり、

引水や、場所等も影響を及ぼす、

 

こうなると、毎日、勉強しても、

一生では足りないし、その間にも、

次々と、新しいウイスキーは登場する。

完全に、キリが無いし、

 

お金も続かないだろう、

私が言いたいのは。

果たして、それが必要なのか?

と、言う疑問である。

 

本当に、覚えたいのなら、

仕事を辞め、スコットランドに行き、

BARで働き、昼間に蒸留所を巡る事を、

お勧めするが、それが必要なのか?

 

と、言う事である。バーテンダーにないたい、

ウイスキーを、将来造りたいと、

言うなら、必要だろうが、誰しも、

今の仕事では、必要性は、ほぼ皆無だと思う、

 

なら、趣味と言う事になる。

趣味なら、趣味の範疇で構わないはずだが、

最近は、ネットであれこれ調べ、

対抗心ムキ出しで来る人も増えたが、

 

私も、毎日、ネットで調べているので、

その人が、どの人の、どの記事を、

読んだのかも解る。

ただ、黙っているだけである。

 

まあ、そこまでしなくとも、

と、私は思う、別にウイスキーを知ってる事が、

偉い事でも、博学でも無い、

タダの嗜好品、愉しむ物である。

 

これが、面白いのは、

シガーは違うが、タバコなのだが、

同じく嗜好品だが、タバコを語る人が居ない、

例えば、今日は、ラーク、明日はマルボロと、

 

変える人がいない、タバコにも色んな味が、

あるのだが、まあ、それは良いのだが、

神経質になり過ぎていないだろうか?

BARは息抜きに来る所であり、

 

その息抜きの場所で、

ウイスキーが、解らない、解らないとなり、

逆にストレスを貯めている。

BARは決して、必死になって、

 

ウイスキーを覚える場所では無い、

ましてや、教室でも実験室でも、

ティスティングルームでも無い、

同じ話を、何百回と言って、

 

同じ物を飲んで、

ダラダラと愚痴を吐いて、

何事も無かったように寝る。

その人にとって、それが気持ち良いのなら、

 

その日のお酒は美味しくなるだろう、

解らない、解らないとぼやいて飲む、

ウイスキーは、はたして美味しいだろうか?

一度、考えてみてはどうだろうか?

 

最後に、ウイスキーを知りたいなら、

まず、同じ連続式蒸留機、アロスバス式で造られる。

甲類焼酎と、グレーンウイスキーの、

違いは何かぐらいは、知るべきだろう、

 

ウイスキーの美味しさは、

その人の、経験値と、理解度に比例する。

が、それを上げるための飲み方は、

BARでの飲み方の、対局にある。