黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

雪景色に会いに・・・3

写真展を見て、階段を降りて地下へ、

ここには、大きなカフェがあり、

丁度ランチタイム、昼時だったので、

少し、賑わっていた。

 

そのカフェの入り口辺りに、

小さな古本屋さんが、

かなり狭い、これは鞄をどこかに置かないと、

絶対に、何かに当たり、ひっくり返しそうなので、

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棚の下に置いた。芸術関係的な書物が多いが、

かなりマニアックであるが、

いや、この時代、これぐらいではマニアックとは、

もう、ならないかもだが、建築デザインや、

 

私の好きなエミール・ガレの作品集等、

あれこれ、見ていると、

これは、マニアックかも、

と、思われる二冊が、

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こういう本を、過去何十冊と、

買い、読んできたが、いつも思うのは、

こういう本、私ら以外なら、

どんな人が買うのだろうか?

 

流石は、たる出版さん、

と、コロナの中でも頑張って

営業されている小さな古本屋さんを、

応援の意味で、二冊とも購入したが、

 

えっ!いや、安過ぎる・・・

応援になっていないが、

気は心である。

で、店主と思われる方が、

 

お店やってられるのですか?

と、声を掛けられた。

ええ、小さなBARを、

いや、この本でBAR関係者じゃなければ、

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少し、不気味である・・・

このバーテンダーの美学と言う本の中に、

良く言われるアメリカのことわざ的なものがある。

「弁護士と医者とバーテンダーを友に持て」

 

弁護士は、名誉や財産を守り、医者は勿論、

健康を維持してくれる。

では、バーテンダーはと言うと、

友人や、親にも相談出来ない、

 

悩み事などに、適切かつ的確に、

アドバイスをくれる。

まあ、以前もこういう書物に、

バーテンダーたるや心療内科医であれ、

 

と、書かれていたが、

いや、まあ、そうなんだろうが、

要は年齢、キャリアの問題、

と、相手側のリスペクトの問題がある。

 

長年のキャリアのあるバーテンダーと、

取るか、ただの飲み屋の兄ちゃんと、

取るかで、説得力に雲泥の差が出来る。

確かに、ここ数日、休んでいても、

 

若い方から相談の連絡が、

2日間で5人、しかも千差万別、

新しい店をしたい、店に車が衝突した。

仕事に行き詰った等々、

 

これに、適切かつ的確なアドバイスが、

出来ているのかは、流石に疑問符が浮かぶが、

経験上、考えて、考えて発した言葉より。

何気なく出た言葉の方が、相手の心に刺さる事が多い、

 

そういう、エピソードは数々あるが、

ある青年が、完全に病んでいる。

会社の仕事に行き詰り、

何度も同じ事を繰り返し話している。

 

かなり、面倒臭くなって来たので、

「もう、辞めたら良いのでは」

と、簡単に言い放った。

それから数年後、その方が現れ、

 

あの時は助かりましたと、

?・・・良く覚えていなかったが、

転職され、今は生きがいもあり、

楽になりましたと、

 

えっ、そうなの・・・

あまりに悩み過ぎて、

転職と言う選択肢が全く浮かばなかったと、

私が言ったので、急に気付き、

 

道が開けたと、

丁寧にお礼を言われ、

それを言うためにわざわざ来たと、

流石に面倒臭くなって言ったとは、

 

言える訳もなく、ただ、そうでしたか、

と、言ったが、まあ、そんなものである。

要は道を照らしてあげれば良い、

それに進むか、進まないかは、

 

その方の自由で、勿論、

それが正解か、間違いか、

神では無いので、私も解らないが、

選択肢を提示してあげる。

 

これが、最も効果的では、

と、私は思う、洞窟、トンネル、

嵐の海に一人で居るから、不安で悩む、

それを誘う、これが大事なのでは、

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帰り道、安治川の川口の教会の前に、

レトロな喫茶店が、あれ、あったっけ?

気になり、入ってみると、

やたら、レトロだが、そういう事か、

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店が結構、混んでいたので、

撮影はしなかったが、

店に行けば、新しいのに、

何故、レトロなのかが解ります。

 

 

箕面ビール入荷しました!

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