黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 スコットランドだより 106 モルトの香水 4

昨日の記事の説明が、曖昧過ぎて、

スプリングバンクの見学ツアーに行った。

本人のケイスケ君からも指摘があり、

少し訂正したのだが、

 

が、私としてもどこまで書けば良いのやら、

なのだが、取り合えず、フェイントの下りだが、

昔に調べた時は、2回目の蒸留液を、

スプリングバンクでは、フェイントと、

 

呼んでいると、書いたものを読んだが、

もう少し説明するが、勿論、興味の無い方は、

スルーして頂いて結構です。

普通の蒸留の工程なのだが、

 

まずは、ビールのような発酵醪を、

初めての蒸留、初留でアルコール21%~24%にする。

それが、初留駅「ローワイン」2回目の蒸留、再留で、

香りの成分を分留する事が目的なので、

 

時間を掛けゆっくり蒸留するのだが、

出始めの所で、不快な成分や不純物が混ざった物が、

出て来るので、これを別にする。

これを、前留液「フォアショット」と呼ぶ、

 

今度は、再留の後半にも、不快な香りの物が、

出て来るのだが、これを余留液「フェイント」と呼び、

同じく別にされる。その前留液と、余留液を、

一旦、フェイントレシーバーに収める。

 

繰り返される蒸留で、又もや蒸留された。

初留液「ローワイン」に、

前留液と、余留液を混ぜ、再留される。

これが、ミドルカット呼ばれ、

このスピリッツセーフで行われる。

これが、普通で、前留液と余留液と、

初留液が混合して収められた物が、

フェントチャージャー、フェントレシーバーが、

これになるのだが、ここから再留に、

回されれるのだが、

スプリングバンクの場合、

3回蒸留となるので、少し、ややこしく、

 

どの時点の、どの事を、

スプリングバンクでは、フェイントと呼ぶのか、

それは、スプリングバンク独自なのか、

明確に解らないと言う事である。

 

簡単に、書こうとすれば、曖昧になってしまうし、

あまりに詳しく書いても、どうなのかなのだが、

又、正確な事が、解れば書きます。

では、この辺りで、先に進みましょう!

 

全てを見せてくれる。

銘酒スプリングバンクだが、

画像を削除するのが、

勿体なくて仕方ないが、

上記で説明したが、

このスピリッツセーフで、

前留液と余留液が省かれ、本留液が残り、

それが、ニューメイク、

 

ニューポットとも呼ばれる物となり、

今回は、それも飲ませて頂いたようだ。

そして、一度外に出るが、

外には、冷却装置、コンデンサーがある。

新式の、多管式のようだが、

蒸留所が、川や、井戸、水のある場所に、

造られるのは、仕込み水は勿論だが、

兎に角、大量の水を使う、

冷却したり、お湯を作ったりと、

そして、出来た。前留液と余留液を除いた物が、

本留液、ニューメイク、ニューポットが、

スピリッツレシーバーから、樽に詰められて行く、

そして、次の工程である熟成に進む、

そこで、長い眠りの中で、

化学反応が起こり、香り、味わいを構成する。

では、一旦、そとの空気を吸いましょう、

屋上からの景色のようだが、

遠くに見えるのは、教会の塔かな?

いや、やはり、かなり大きな蒸留所である。

では、次は、ウェアハウスの方へ、

これから使う樽なのか、

処分する樽なのかは、詳細は不明だが、

多くの樽が積み上げられている。

樽不足とは、思えない光景である。

これが、ウェアハウスの入り口かどうかは、

解らないのだが、明日は、

そのウェアハウスの中を、案内しますが、

今日の所は、ここまでです。

        つづく・・・