黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 謎のボウモア

先日の記事で、ボウモアの18年の、

パフィームが抜けたのは、

蒸留所ラベルから、ニューラベルに、

なった時と書いたが、

その前に、パフィームを感じない物があるのだが、

これが、ここ20数年の、

数々の、ボウモアのアイテムの中で、

私が飲んだ物としては、

 

かなりトリッキーな、ボウモアだろう、

正に、変化球、いや、ブレンドした人の、

悪戯なのか?と、思った程だ。

まあ、ポジティブに取って貰えればなのだが、

 

ネガティブに捉えると、

これこそ、サントリーさんになって、

どうのこうのとなりかねないと、

ヒヤヒヤして出していたが、

 

もう、限界かと、かなり前に、

お蔵入りにした。

いや、これネーミングの問題なのだが、

ボウモア ホワイトサンズ 17年

免税店向けで、他にブラックロック

ゴールドリーフの、合わせて三種類があるのだが、

他のは買っていないので、解らないが、

ホワイトサンズ、白い砂浜と言うのが、

これが、おかしいと思う、綺麗な白い砂浜のビーチに、

ビキニ姿の女性、爽やかな海風等が、

頭に浮かぶのだが、グラスを傾けた瞬間、

空襲警報が発令され、

 

辺り一面が焼け野原と化す、

白い砂浜等、どこにも見当たらない、

やはり、ブレンドの問題と言うより、

ネーミングの問題だろう、

 

ファイヤーマウンテンなら、

なるほどと、なると思うのだが、

これを、トロピカルフルーツの香りと、

書かれているのを、良く見かけたが、

 

いや、大火事の中で、それは見つけるのは、

難しいが、時折、ボウモアが発する。

生臭さが、通り過ぎるが、

それを、磯の香りと言えば、

 

そうとも、取れるだろうが、全体的には、

アードベッグの、ダークコーブが頭を過る。

樽の構成も、かなり複雑で、

味わいも形容しがたい、

 

色んな樽をブレンドしている過程で、

何かしら、やってしまったが、

既に、後戻りが出来ず、

まあ、良いかと、瓶詰めしたような、

 

白い砂浜を作ろうとした結果、

焼け野原になってしまったような、

いや、まあ、その辺りは謎なので、

謎のボウモアとしか言いようが無い、

 

ボウモアが好きな人や、

ボウモアを勉強したい人に、

置いています。飲みたいならお出ししますが、

兎に角、燃えてます。

 

これからは、ボウモアに限らず、

あらゆる蒸留所で、樽不足が問題となり、

上質な樽の確保が難しくなり、

それなりに、味わいの変化が出て来るでしょう、

 

そう考えると、こういう遊び心のような、

複雑な樽構成のアイテムは、

少なくなるのではと考えると、

既に、古き良き時代のウイスキーなのでは?


昨夜、ケイスケ君からの連絡で、

キャンベルタウンを訪れているとの事、

公開は、少し先になりますが、

圧巻のスプリングバンク蒸留所をお楽しみに!