黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 スコットランドだより 102 キャンベルタウン特別編

キャンベルタウンが続くのだが、

今回は、少し珍しい物をお見せする。

日本のウイスキーの父、

竹鶴政孝氏だが、氏が学んだ蒸留所が、

 

以前、あったのだが、

名は、ヘーゼルバーン蒸留所、

今は、閉鎖され、スプリングバンクから、

商品名としての、ヘーゼルバーンが発売されている。

 

のだが、その蒸留所の建物が、

実は、残っているのだが、

今は、ビジネスパーク、オフィスビルとして、

使われているようだ。

少し、中に入ってみる事に、

いや、本来駄目だと思うのだが、

竹鶴氏が、働いていたとなると、

まあ、そうなるだろう、

現役時代の蒸留所の絵や、写真?等が、

飾られている。しかし、良く見ると、

かなり大きな蒸留所だったようだ。

ここで竹鶴氏が、働いていたのか・・・

先人の苦労、偉大さを常に忘れてはいけない、

イオニアあっての、我々である。

ここで、竹鶴氏がキャンベルタウンで、

修行し、モデルにしている事が良く解るのは、

これは、サントリー山崎蒸留所なのだが、

ここに蒸留所を建設したのは、

あくまで、鳥井信治郎氏の考えで、海が無く、

汽車から、蒸留所が見える等の考えだが、

ニッカの竹鶴氏の場合は、

海に近い場所を選んでいる。

しかも、先端では無く、

海岸が窪んでいる。

これが、ヘイゼルバーン蒸留所の、

跡地なのだが、地形が余市と似ている。

もう少し、解りやすくすると、

この画像を傾けて、並べると、

蒸留所の位置や、海岸のくぼみ方、

実に、良く似ている。

故に私は、竹鶴氏は、

キャンベルタウンモルトを、

 

日本で、北海道で造ろうと思ったのでは、

と、推測している。

多分、間違ってはいないと思うが、

しかし、跡地が残っている。

 

ヘイゼルバーン蒸留所だが、

誰か復活させないのだろうか、

日本のウイスキーの原点である。

ニッカさん、どうですか?

www.nikka.com