黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 ボウモアの30年間 1

人には、それぞれ立場がある。

当たり前なのだが、故に、私は売り手としての、

範疇で考えて、このブログも書いている。

何でも、かんでも知っているからと言って書けば、

 

同じ立場の方々の、ご迷惑になるかもと、

自問自答し、前回「ボウモア病」と、

言う記事で、かなり遠回しに書いたが、

しかし、今ではネット上で、色んな方が、色んな事を、

 

書かれている。専門的な見解も多くなって来た。

既に私が、どうのこうのと言う、

問題でも無いと思うし、

私如きの意見等、大した影響力も無いだろうと、

 

ボウモアの30年間を、私は、どう思っていたか

自分なりに、整理する意味で、

勘違いの要因となったと思われる。

漫画「美味しんぼ」の70巻も、再度手に入れ、

そして、今まで知り得た知識と、自分の経験で、

解る範疇で、書ける範疇で、改めて書いてみるが、

これも、2022年の話で、私の個人的意見である事を、

理解して頂きたい、後に見解が、

 

変わる可能性は、十分にあると言う事である。

興味の無い方は、勿論、スルーして頂いて結構です。

私自身は、どう考えていたのか、

どう捉えていたのか、

 

時代は、ずっと先に進んでいる。

ウイスキーの知識や見解も、

変わっている。それはウイスキーに限らず、

日本史等も、新しい事実が出て、

 

日々、見解が変わり続けている。時は止まってくれない、

今、この時も、進み続けている。

怠けず、休まず、走り続けないと、

世間から。取り残されてしまう、

 

サントリーさんと、ボウモアの事を、

書いて来たが、そのサントリーボウモアと、

モリソンボウモアの分岐点が、

12年だと、この辺りだと思われる。

このボトルは、2001~2003年頃の、

購入した物だと思うが、

この前の旧カモメラベルが、

ボウモアパフィーム時代の最後で、

 

その前の、シルクプリント時代が、

パフィーム全開時代となる。

要は、サントリーさんが介入して、

パフィームが消えたと言うのが事実だろう、

案の定、美味しんぼの70巻に、

旧カモメラベルが描かれている。

この旧カモメラベルは、パフィーボウモアの、

最後となる事は、以前も書いたが、気になるのは、

こういうセリフがあるのだが、

この時代に飲み始めた方が、いきなり香りが、

解るだろうか、パフィームと言う言葉さえなかった時代、

パフィーム香を、果実香のように、

 

勘違いした人も居たのでは?

この時代、パフィームどころか、

洗剤や、石鹸、安っぽい化粧品等の表現も無い、

と、当時、地球上で何人がパフィームを認識していたか?

 

この漫画の初版が、1999年とあるので、

正しく、ボウモア12年の変換期の頃に当たる。

この漫画を読んで、ボウモアを買いに行ったら、

まだ、旧カモメラベルが残っていたと思う、

 

が、次に買ったなら、パフィームが、

消え、樽が新しくなり、樽のフレッシュ感が強くなり、

確かに、変わるのだが、

この辺りで、あれ?と、なったのか?

次に、この白い新カモメラベルを、

サントリーさんの介入が、

この時代では無く、

1994年の完全買収の時だと思い、

 

勘違いしている方も多いのではと思う、

なので、今、解る範囲で整理して話すと、

その前に、ネットの中でも60年代ボウモアと、

書かれている事が多いが、

 

これは、60年代流通なのか、

60年代蒸留なのか、紛らわしいのだが、

60年代流通だと、蒸留はそれ以前となるので、

希少性が高過ぎるので、蒸留と言う意味で捉えている。

 

60年代、神がかりとまで言われたボウモアだが、

70年代辺りから、パフィームが、

ドンドン強くなり、それが、サントリーさんが、

介入する。1989年まで続くのだが、

 

一説には、コンデンサーの不具合と、

聞いた事がある。そのパフィーム時代を、

全く知らない人達、2000年以降のデビューの、

新カモメラベル頃から、飲み始めた人達が、

 

どうのこうのと、言っているのでは無いだろうか、

ましてや、神がかりとまで言われた。

60年代ボウモアを飲んだ人も、

少ないだろう、今なら200万~300万の程で、

 

取り引きされている。伝説のボウモア

64年蒸留のブラックボウモアの、

あの凄まじい、数日間で、全く違う物になる経年変化を、

体験した人等、現在、何人居るだろうか、

 

あの変化こそが、神がかりである。

が、ボウモアも、その60年代に至るまで、

幾度となく変化して来たと思う、

200年以上の長い歴史の中では、

 

そして、2001年頃に、

12年物は、パフィームが消えるのだが、

ここで、完全にパフィーム原酒が無くなった訳では無い、

80年代のパフィーム原酒を、

 

少しづつ、ブレンドしていたと思う、

先日の記事で、安定し始めたのは、

2010~2012年頃と書いたが、

それは12年で、他の物には、まだ混入されている。

例えば、知らぬ間に終売品となり、

お蔵入りし、密かに隠し持っている。

ボウモアカスクストレングスだが、

2010年~2011年頃の、

 

購入だと思うが、これは14年以上の、

原酒構成のようだが、

やはりパフィームが存在するので、

パフィーム原酒が、ブレンドされていると思われる。

 

しかし、このボトルの、パフィームの香りなのだが、

このウイスキー自体から、

発生しているような感じがしない、

後付けのような気がするのだが、

 

パフィーム原酒を熟成させた樽を、

再々利用した事が原因、まあ、それは無いと思うが、

そして、このパフィームが長きに渡って、

居座り続ける事となる。

          つづく・・・