黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 YUKIGUNI NIGHT

本日から、8日間、

昨年、お亡くなりになられた。

故井山計一氏の一周忌に因んで、

追悼と言う意味で、

 

「YUKIGUNI NIGHT」を開催します。

お亡くなりになる、数年前、

ドキュメンタリー映画「YUKIGUNI」が、

上映され、私も観に行きました。

 

氏が、その中で、お客さんが美味しいと言うのは、

そのお客さんに、合ったと言う事だと、

確かに、そうである。

究極のカクテル、至高のカクテル、

 

それは、誰に向けての話なのか?

毎日、マティーニを飲み続けている人、

今日、初めてマティーニを飲む、

二十歳の女性、どちらも、

 

同じように、美味しいとなるだろうか、

カクテルに限らず、料理もそうだが、

フォアグラやトリフ、ブルーチーズ等、

確かに、美味しいが、万人受けは難しい、

 

鮒ずしやクサヤも、食べ慣れると美味しいが、

初めてでは、難しいだろう、

アイラモルトも同じである。

強烈なヨード香に、初めは驚くが、

 

飲み慣れると、クセになる。

これを、いきなり美味しいと言う方も居るが、

極僅かである。

人を見て商売をすると言う言葉が、

 

まだ、この下町では、未だに悪い言葉のように、

使われていて、私も良く言われているが、

これは、当たり前の話で、

その人達の、理解度の無さである。

 

万人に受ける物を扱っている訳では無い、

お酒と言う、嗜好品である。

この人には、無理だと思えば、

止めるのは、当たり前の話だが、

 

これが、厄介な話で、

素直で無い人は、止めると、

ムキになる。今までお酒は飲んで来たと言う、

自負があるのだが、アイラモルト等は、

 

ビール、焼酎、日本酒の類では無い、

これは、これで一から始めないと、

そして、時間を掛け慣れないと、

美味しいには辿り着けない、

 

これが、まだまだ理解されない、

私の店のように、BARが初めての人、

ウイスキー初心者の人が殆どでは、

ここが、大きな難関となり、

 

未だに、試行錯誤の連続である。

私は、ウイスキーのマニアでも、

カクテルのマニアでも無い、

売り手としての、プロである。

 

なので、大事な事は、

人を見る事、人に合わす事、

これは、経験を積まないと、

出来ない事である。

 

店を入って来た様子で、

殆どが解り、初めのオーダーで、

全てが解る。

その上で、その人に合わす。

 

まあ、何も偉そうな話でも無く、

ごくごく当たり前の話で、

未だに、勘違いされている方も多いが、

ただ単に、お酒を売っているだけでは無い、

 

その人を見て、その人に合う物を選ぶ、

そこに自分は無い、幾ら自分が美味しいと思っても、

その人に、合うとは限らない、

良く、私が好きな物は?と、聞かれるが、

 

殆ど、答えた事が無い、

経験値が違う限り、好みが違う限り、

同じ物を、同じように美味しいとはならない、

故に、私は、自分が美味しいと思う物を、

 

集めている訳では無い、そこに自我は無い、

これが、マニアの方や、愛好家の方との、

決定的な、違いがある。

人に合わす、確かに経験のいる事だが、

 

プロなら出来て当たり前だと、

スクリーンの中から、井山計一氏に、

語りかけられたような、

教えて頂いたような気がした。

※名バーテンダー井山計一氏を偲んで、

カクテルフェアを開催します。

「YUKIGUNI NIGHT」

5月9日(月)~5月16日(月)

 

カクテル「雪国」を、

ご注文された方、先着10名様に、

素敵なプレゼントを用意しています。

お早めに!

 

 

YYUKIGUNI NIGHTUKIGUNI NIGHT