94歳、国内最高齢バーテンダー、
井山計一氏が、現代の名工に、
選ばれた。私が・・・では無いが、
何故か、誰にかは解らないが、
ざまあみろ!と言いたくなった。
しかし、このご年齢になると、
発する言葉が、全て名言のように、
聞こえて来る。
仙人的な名言ではないか、
カクテル大会等で、
切磋琢磨し、勝利を目指して、
日々、努力し、精進し、
それによって、一喜一憂し、
これが、究極のマティーニだ!
これが、至高のジントニックだ!
と、言うのが、何とも小さな、
低い、低い下界のように感じられてしまうが、
このご年齢に達したからの言葉だろう、
まあ、それは、どうだろうか?なのだが、
究極や至高のカクテルは、
確かに如何な物かと、
井山氏の映画「YUKIGUNI」の中で、
その人が美味しいと言うのは、
ただ、その人に、そのカクテルが、
合ったと言うだけの事だと、
故に氏は、その方を見て、
調整して作っていると、
カクテルも勿論、嗜好品、
故に、好みが分かれて当然、
と「雪国」は、レシピが簡素な分、
微調整でも、かなり味わいが変わる。
形があって、形無し、
これが、カクテルの本質では無いだろうか、
そういう話は、ミスター・マティーニ、
と呼ばれた。今井清氏も、人を見て、
調整して作ると、今井氏は、
千里眼的な能力があったと言う、
透視能力のようなものだろう、
しかし、井山氏の言葉や、
振る舞いに、全く嫌味が無い、
完全なる自然体である。
と、話し好きで、
特に、この町の歴史なら、
何時間での話すと、
私も同じだ。それは町を、
愛するからだろう、
私の町では、この町は良い町だ。
この町が好きだと言う方に、
歴史を聞いたら、全く知らない事が多いが、
それは、如何なものかと私は思う、
ただ、ある事情があり、
あまり、歴史的に遡れないのも、
確かなのだが・・・
そんな事よりも、
又一つ、バーテンダーと言う職業を、
高い位置に押し上げて頂いた。
井山計一氏に、バーテンダーの、
端くれとして、心から感謝いたします。