黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 ボウモア病

悪戦苦闘の仕入れ地獄、

自営業の宿命なのだが、

完全なる自己犠牲、

自分がやりたい事等、

 

何も出来ない状態、一体、一日何時間、

働いているのか、と、言ったところで、

会社では無いので、自分がやらなければ、

誰がやるのだ。と、一人黙々と、

 

しかし、一気に全体的に値段が上がったが、

やはり、個人の趣味では無いので、

売れ筋、人気商品をピンポイントで、

狙っての、連日、連夜のネット散策、

 

酒屋の徘徊、流石に、疲れた・・・

が、ボウモアはうっかりしていた。

僅か数日で、これだけ値段が変わるとは、

気付けば、時既に遅しだった。

これだけ、苦労したボウモアだが、

未だに、こういう事を言う方が多い、

ボウモアサントリーさんになって、

不味くなったと、

 

私は、それをボウモア病と名付けている。

今回、苦労したボウモアだが、

苦労したのは、飲まれる方が居るからで、

店としては、購入するのは当たり前の話だが、

 

これが、典型的な、ネットとリアルの、

線引きが出来ていない、ネット依存症の人達、

ボウモアサントリーさんになって、

どうのこうのは、ネットの中で、

 

ブログ等で書かれるのは、

個人の自由で、全く構わないが、

これを店の中で言われると、

営業妨害では無いだろうか、

 

例えば、隣でボウモアを飲んでいる方、

又、ボウモアが好きな方が、

店内に居たら、どうだろうか、

ネットの口コミやブログと違い、

 

BARは大人の社交場である。

と、言うか、こういう事を、

言わなければ、いけない程、

ネット依存は蔓延しているのか、

 

目の前のカウンターの中に立ち、

ボウモアを売る立場の人間の気持ちが、

全く、理解が出来ていないとしか、

思えない、相手の立場が理解出来なければ、

 

集団の中では、孤立するだろうが、

が、孤立故のネット依存と言う事になるのだろう、

40年程前に、初めて働いた夜のお店のママに、

店では、野球、宗教、政治の話はしてはいけないと、

 

何度も、言われた。何故なら、

口論になる要素が強い、なので野球は観ないようにした。

おかげで、今でも、パリーグセリーグの違いすら、

良く解らない、確かに30年程前に、

 

野球の話で、お客さん同士が口論になり、

一人が刃物で切り付けられ、

殺人未遂事件まで発展して、

挙句カーペットが、血の海になり、

 

全て張り替える事になったと、

嘆いていた。ママさんの話を聞いた。

これが、私達の実経験であり、

キャリアであり、素人の方が、

 

何気なく言う、些細な言葉でも、

こちらとしては、恐怖を感じる事が多々ある。

20年程前はボウモアに、サントリーさんが介入して、

どうのこうのと言えば、

 

ウイスキー通のように思われてだろうが、

今では、単なる勉強不足の、

論語読みの論語知らずになる。

ましてや、サントリーさんが資金を投入してから、

 

既に、30年以上経過している。

いま、30歳の人は、まだ生まれても居ない、

店では、テレカを知らない年代を、

相手にしている時代、

 

いつまで、過去に囚われているのか、

去年から、私が書いている「スコットランドだより」

スコットランドから、最新の情報が、

届いている。蒸留所も、

 

どんどん進化しているのが、良く解る。

と、人材、スタッフも30年経てば、

様変わりしているだろう、

なので、飲み手側も成長するべきでは、

 

と、私は思うが、やはり自分自身で、

気付かない限りは難しいだろう、

お店のカウンターは、自分の家の、

パソコンデスクでは無い、

 

ネットでは、何を書かれても、個人の自由だが、

店の中では、手の届く範疇に、

他人様が居る事を、忘れてはいけないと言う、

ごく普通、当たり前の話だ。

ja.wikipedia.org