黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 スコットランドだより 65 長い名前 1

あれこれと、色んな記事を書いて、

時間を作り、その間に、

送られて来る。大量の画像を整理し、

今の情報を検索し、検証すると、

 

次々と、新しい知識を得ている。

10年一昔、20年なら大昔であり、

若い時に覚えた事を訂正するのは、

今の歳では、かなり難しい事を痛感する日々だが、

 

果たして、この知識は必要なのかとも思うが、

当店常連氏で、地元中学の先輩でもある。

K社長が良く言われる事だが、

自分の口に入れる物が、何なのか?

 

どう造られるのかを、知る事は大切だと、

確かにそうだが、そこが盲点の一つで、

偽装事件が、未だまかり通る理由だろう、

疑ってかかる事も、時には大事かと、

 

それならば、蒸留所に来て頂き、

どのように造られるのか、

見て頂こうと、創業者 ジョン・ベッグが、

ビクトリア女王に手紙を書いたのが、

 

操業、3年後の1848年の事である。

夏の避暑地で、近くのバルモラル城を、

訪れていた女王陛下一行は、

翌日の夕方、突然の来訪、

 

その数日後、勅使状(ワラント)が届く、

これは、英国王室御用達を意味する。

故に、ロイヤルの称号を与えられ、

名がロイヤルロッホナガーとなった。

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女王陛下の、突然の来訪は、夫である。

アルバート公が、機械に興味があった事が、

一因であると、かなり昔に本で読んだ。

しかし、出来立ての蒸留所が王室御用達になり、

 

その事で、ロイヤルと言う名を付けれると言う、

名誉が与えられるとは、幸運な事だが、

そこは、ジョン・ベッグの勇気ある書状を、

称えるべきだろう、しかし、現在は、

 

この王室御用達は、継続はしていない、

ビクトリア女王エドワード7世、

ジョージ5世の3世代のみである。

又、この勅使状、ロイヤルワラントを与えれるのは、

 

現在はエリザベス女王と、

エジンバラ公、チャールズ皇太の3名である。

この称号を得ると、紋章を付ける事を許可される。

故に、ラフロイグには、1994年より、

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チャールズ皇太子の紋章がある。

皇太子の愛飲酒であり、勿論王室御用達、

新商品は、必ず皇太子が試飲するのが、

慣例のようだが、この事を、記事に書いている。

 

お酒のサイトやブログの多くに、

ラフロイグが、シングルモルト初の英国王室御用達と、

大きく書かれているが、いや、ラフロイグが初なら、

ロイヤルロッホナガーは、無かった事になる。

 

いやいや、そもそも1833年に、

ウィリアム4世に、ワラントを授けられた。

ロイヤルブラックラが居るのだが、

確か、これがウイスキーとしては初だと思うが、

 

どういう事なのかは、良く解らないが、

チャールズ皇太子で、初のロイヤルワラントか、

アイラモルトで初のロイヤルワラント

と、言う事なら、そうなのだろが、

 

シングルモルトウイスキー初となると、

この私が書いている記事は、誤情報となるので、

結構調べたのだが、明確な解答に辿り着けず、

初のロイヤルワラントが2本となったが、

 

まあ、相変わらず、私も含め、

明確な答えのないネット情報なので、

紛らわしいが、ネットとはそう言う物で、

情報は多いが、真偽が定かでは無い、

 

しかし、このロイヤルワラントだが、

かなり厳しく、5年ごとに精査、更新されるので、

勿論、脱落することもあるのだが、

逆に、3名全ての紋章が付く物もあり、

 

そうなると、スーパーブランドと呼ばれるが、

まあ、個人的な意見だが、

エリザベス女王が、ラフロイグを飲むお姿は、

想像すら出来ないので、まあ、一つだろう・・・

 

この蒸留所の創業者の事を、ジョン・ベッグだと、

先に述べたが、ジェームス・ロバートソンと言う方が、

前身である蒸留所の創業者であるが、

合法的な蒸留所とする為、

 

政府の認可を得ようとして、

密造業者達の反感を買い、

二度の焼き討ちに会い、

この業界から撤退する事になる。

 

その後継者が、ジョン・ベッグで、

ロイヤルワラントを授かる。

不幸と、幸運の巡り合わせ、

人生とは、小説より奇なりである。

 

先にも述べたが、現在は、ロイヤルワラントは、

継続していない、ロイヤルロッホナガーだが、

品質が低下したと言う事では無く、

現在のチャールズ皇太子の推しが、

 

ラフロイグと言う事で、好みの問題、

ウイスキーと言う、嗜好品の宿命だと思うが、

3世代続いたと言う事は、

大変名誉な事である。

 

さあ、今回は、どんな設備なのだろうか、

そして、どんなウイスキーが、

登場するのか、只今、整理中に付き、

暫し、お待ちを・・・

       つづく・・・

 

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