黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

昭和望郷 3

市川崑監督、石原裕次郎氏主演の、

太平洋ひとりぼっち」を、

観ていて、昭和と言う時代が懐かしくなった。

実家に帰ったような感じがする。

 

と、堀江謙一さんだが、出身は、

大阪は、我が町の隣の港区と、

言うのも初めて知った。

昭和40年代、貧しかったが、

 

華やかさがあった。なので、またもや昭和望郷、

1960年代の映画を探した。

が、前から、気になっていた映画が、

あるので、観る事にした。

 

大島渚監督の、1969年公開の映画、

いや、正にタイムスリップ、

走る車が、当たり前だが、

全てが旧車、しかも名車も、

 

これ、今なら、一台幾らになるのだと、

この辺りも、昔の映画の醍醐味だろう、

今なら、こんなシーンは再現出来ない、

題名は「少年」

 

観ていると「万引き家族」を、

思い出した。まあ、あの映画も、

かなり悲惨だった。

私は、若い時から、人が観ないような、

 

映画ばかり観る事が多いが、

それでは、人と話が合わない、

会話にならず、講義や演説のようになるので、

話題の映画も観るようにしている。

 

万引き家族」もその一つだが、

リリーフランキーさんは、

確か、同じ歳で、ウイスキーにも詳しく、

YouTubeだったか、アイラ島で、

 

ブラックボウモアを飲まれているのを、

観た事がある。しかし、柄本明さんの、

ちょっと現れ、大きな釘を刺して行く演技は、

流石であると、言うしかない、

 

しかし、それより悲惨な映画だった。

「少年」「当たり屋家族」と言う事なのだが、

車に当てられたと、嘘を付き、

示談金をせしめるのだが、

 

ロードムービーで、色んな街を、

渡り歩く、その当たり屋家族の

母を演じる。色っぽい女性、

大島渚監督の奥様、

 

小山明子さんではないか、

そして、二人の子供が居るが、

長男が、中学生の設定だが。

多分、私と同じ歳ぐらいでは無いかと、

 

いや、この子役の方の自然な演技に驚いた。

万引き家族と同じく、犯罪を、

まともな仕事と錯覚していく様が、

良く伝わって来た。

 

もしや、今は名のある俳優さんではと、

思い、調べて、もっと驚いた。

この方、素人で、しかも孤児院の方だと、

それで、この映画には出たが、

 

それ以降は、一切、映画には出られてはいない、

と、この映画の封切り後、

里親の問い合わせがあったが、

それも、断っている。

 

それからの事は、全く解らないが、

是非、会ってみたいし、

話してみたいと、思わせる演技である。

しかも、この話、モデルとなる実話があり、

 

実際の当たり屋家族が、逮捕されたのが、

これまた、隣の町の西成区の、

西成警察だったようだ。

劇中にも、示談書の住所に、

 

大阪市港区磯路と言うのが見えた。

えらい、近場の話である。

劇中の少年が買ってもらった。

巨人軍の帽子や、腕時計への憧れ、

 

少年の口から、何度も出た。

アンドロメダ星雲」と言う言葉は、

ウルトラマンの「M78星雲」では無いかと、

思われるが、何もかもが懐かしい、

 

しかし、この映画は、この時代だから、

許される範疇で、今なら難しいだろうが、

大島渚監督の抒情的な撮り方、

子役の方の演技は勿論だが、

 

風景と反比例する。衣服などの鮮やかな色合い、

走り回る旧車と、昭和満載の映画である。

と、又、講義、演説の類となってる・・・

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