黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

昭和望郷 2

コロナの為に、休業、休業、

暇な時間に、石原裕次郎主演の、

太平洋ひとりぼっち」を、

一人、観直していた。

 

私も木造船の古いヨットを、

店の横の、川沿いに泊めていた。

木造船自体、もう登録数も少ないのと、

横山さんと言う名前だけ憶えていたが、

 

その映画を観ていて、驚いて、

何度も、止めて観たが、

そっくりなのだ。何もかも、

堀江謙一さんの、初代マーメード号と、

 

実物のマーメード号は、アメリカで、

展示されていて、映画用に、

二隻作ったようだが、

いや、似てる。エンジンがあるか無いか、

 

私のヨットは、ディーゼルエンジンが付いていたが、

劇中、そのエンジンが無い所で、

寝るシーンがあるが、私のは、

エンジンがあるだけで、そこもそっくりだ。

 

窓や、ハッチの部分など、

懐かしさを感じた。

劇中、その窓の部分から、

浸水するシーンがあったが、

 

確かに、私のは老朽化だったが、

窓枠の部分が弱かった。

なので、気になり調べたら、

いきなり出た。横山さん、

 

横山晃さんと言う、ヨットの第一人者で、

堀江さんの初代マーメード号の、

設計者だった。制作者では無く、

設計者で、世に多くの船を排出している。

 

この方の図面を元に、

船を組み立てるのだが、それは、

私の父も同じ、まずは図面を買って、

その図面で、TVやラジオを組み立てる。

 

この時代は、船もそうだったのか、

その横山晃さんの息子さんが、

同じく、船の設計者の、

横山一郎さん、今回の、

 

サントリーマーメード Ⅲ号を、

設計されている。

いや、ヨットの世界では、

知らない人が居ないほどの、

 

有名な親子のようだが、知らなかった。

残念なのは、その船の多くの画像が、

入った携帯を無くし、

画像が無い事、今ならどうにか出来たのに、

 

その携帯には、故桑名正博さんとの、

画像も、沢山入って居たのだが、

特に、桑名さんの誕生日の日の真夜中、

二人で、尻無川でアヒルの足漕ぎボートに、

 

乗っているのが、あったのだが、

どういう状況か、それだけ見ると、

全く解らないだろうが、

ただの物忘れで、理不尽に怒られた結果である。

 

桑名さんの誕生日、まあ、想像通り、

偉い事になるのだが、危険を避ける為に、

夕方から、私はクエルボ1800を持って、

お祝いに行き、そのまま逃げて店に居たら、

 

真夜中に電話が鳴り、泥酔、激怒・・・地獄行き、

川沿いの、当時は貯まり場的な所に、

呼び出された、仕方無いので、

居合わせたお客さんを連れ、

 

慌てて尋ねると、いきなり怒鳴られた。

「こら!お前、俺の誕生日に

おめでとうも無いのか!」

三者の、お客さんが居れば、

 

何とかあるかと思ったが、甘かった・・・

が、この時、既に数年の付き合いがあり、

反論すると、火に油を注ぐ事になるので、

早くから、テキーラを持っていった事は言わず、

 

素直に謝ると、罰ゲームだと言い出した。

その罰ゲームが、アヒルの足漕ぎボートだったが、

これが、まさかの本当の罰ゲームとなった。

その日、海に近い川なので、潮の流れが速く、

 

ヒルボートが下流に流され、

戻る為に、必死で漕いだが、殆ど進まない、

いや、もう息が切れて、苦しくなったら時、

桑名さんは、ゲラゲラ笑っていた・・・

 

やっとの思いで、桟橋に着いたが、

箱根駅伝を走った選手のようになった。

すると、桑名さんが手を差し伸べ、

立たせてくれて、

 

「ありがとう、今日イチのプレゼントやったわ」と、

こういう事を言っても、不自然では無いのが、

不思議なのだが、まあ、画像は無いが、

心には、残っているので、

 

しかし、自分でテキーラを持って行き、

まさに、火に油を注いでしまった。

まあ、アヒルボートでも大変なのだから、

ヨットで、太平洋など考えられない、

 

しかし、60年前は、堀江さんは単なる犯罪者、

密入国者ならに、密出国者となったが、

アメリカが、偉大なる冒険者と称えた事で、

手のひら返しとなり、起訴猶予となり、

 

日本でも、偉大な冒険者と言う事になる。

世論とは、そう言う物である。

良く、桑名さんが言っていたが、

歌が、下手や上手いと言うのは、

 

他人が決める事で、全く関係は無い、

要は自分が歌いたいのか、どうかの問題だと、

又、歌と言うのは、人に気持ちを伝達するツールで、

要は、会話と同じだと、

 

話しかけられたら、話すのに、

歌えと言うと、歌えないと言うなら、

初めから、話すな!と、

良く、若い方に怒鳴っていたが、

 

いや、いくらなんでの、

桑名さんに歌えと言われて、

では!と、なる人は少ないだろうが、

これが、逆鱗に触れるポイントの一つで、

 

そんな無茶な・・・と、当時は思っていたが、

会話では伝わらない事を、歌で伝える。

会話では、伝わらない事を、

冒険で伝える。同じような事かと、

 

要は、伝達方法の問題、

言葉では伝わらない事を、

お酒で伝える。これが私のやり方か・・・

堀江さんお気を付けて、是非頑張って下さい!

 

堀江さんの言葉

「嵐を乗り越え、また次の嵐を受けると、

だんだんと強くなっていく自分が分かる。

人間は目標を持つことで充実した人生を送れる」

www.kazi-online.com


www.youtube.com

※蔓延防止措置の延長で、

2月21日~3月6日まで、

臨時休業とさせて頂きます。

よろしくお願いします。