黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 あぶさんでアブサンを思い出す。

水島新司氏が亡くなられ、

その事を、記事に書いていて、

思い出した。コロナですっかり、

忘れていた。アブサンである。

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アブサンは、色んな国で造られていたが、

このお酒に使う、ニガヨモギの成分に、

ツジョンやツヨンとも言われる。

毒性があり、幻覚等を引き起こすと、

 

なので、様々な国で、生産が禁止されていく、

ベルギー、アルゼンチン、オランダ、

ニュージーランド、スイス、アメリカ、

イタリア、モロッコ、フランス、

 

フランスが1915年、

が、禁止されていない国もあった。

そして、このアブサン、国産の物もあり、

以前も、かなり調べた。

 

サントリー ヘルメスアブサン

山梨のモロゾフアブサン

同じく山梨のアリスアブサン

そして静岡のドルフィンアブサン

 

その時に、60年代のサントリー 

ヘルメスアブサン68度が、

最も古いというような事だったが、

これが、覆ったようである。

 

それが、2019年にオークションに出された。

名をトミーアブサン、これは神奈川県藤沢市にあった。

東京醸造、1924年~1955年

この会社、以前調べたのだが、

 

それは、数年前、TV番組「なんでも鑑定団」に、

登場した「トミーモルトウイスキー

これを見られた。常連氏に聞かれ、

私は、知らなかったのだが、

 

実は、このウイスキー、ニッカさんより、

数年早く、サントリーさんの国産第一号の、

ウイスキー白札に続く、国産第2号ウイスキー

その東京醸造さんが、国産アブサン第1号で、

 

1937年~1955年の間に造られたようだ。

ならば、サントリーさんより、

遥か昔と言う事になる。

正に、完全なる定説返し、だが、

 

私が、もっと驚いたのが、この記事に書かれていた。

海外の科学者の方で、アブサンマニアの方が、

ガスクロマトグラフィーと言う、

分析器で、古い国産アブサンを、分析した結果、

 

なんと、ツジョンが入っていた事が判明した。

今まで、都市伝説だったのだが、

入っていたとは、流石に驚きである。

それも、60年代のヘルメスアブサン68度には、

 

14ppm、これは、現在のEUや、

シンガポールの規制 

10ppmを越えている。

と、私の持っている後期の茶色の、

 

サントリーアブサン58度だが、

前期の緑のボトルで、6ppm、

後期の茶色のボトルの記述は無いが、

多分、同じぐらいだろう、

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昔に覚えた事が、次々と変わって行く、

お酒の世界、もう、おじさんには、

覚えきれない、この事を記事に、

書かれた方も、お若いが、

 

実にしっかりと書かれている。

いつも思うが、もう私のような、

おじさんでは無く、若い方達に、

頑張ってもらおうと、

 

まあ、若くても、プロでなくても驚くほど丁寧で、

詳しく書かれる方が多くなった。私のような、

いい加減で、適当なおじさんの出る幕では無いし、

いつまでも、昔の事を言ってたら、笑われる。

 

そして、現在、国産アブサンは、

徐々にだが、増えて来ている。

好き嫌いの別れるお酒なので、

言われない限り、お出ししないが、

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これも、その一つ、丹波産の高級ヨモギで、

造られた。「和ぶさん」

興味のある方は、如何ですか?

と、海外の、特にヨーロッパ方面の方に、

 

日本のアブサンをお見せすると、

凄いリアクションで、驚かれますよ、

この、サントリー ヘルメスアブサンは、

多くの方が、撮影されてました。

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西新宿のバーのマスターの記事を、

参考にしました。詳しくはこちら ↓

w.atwiki.jp

kakaku.com