黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

やってみなはれ

サントリー創業者、

鳥井信二郎氏の代名詞のような、

言葉である「やってみなはれ」

何事も、やってみないと分からない、

 

少し前に書いた「山が動いた」

と、言う記事は、そのサントリーさんが

消毒用アルコールを生産し出したと言う話。

故に今回は「やって下さい」である。

 

が、それをすればどうなるか、

と、言う事がニュースになっていた。

缶チューハイの休売、

まあ、当然、そうなるのだが、

 

私の自宅から、数分の場所にある。

サントリー第一工場、

過去、国産本格ウイスキー第一号、

サントリー白札が生まれた場所である。

 

戦争で焼失し、台風では水没したが、

その都度蘇った不屈の工場、

テニスコートが一面あり、

無料で使え、学生時代に良くお借りした。

 

そこで造られるアルコールが、

グレーン原酒、昨今原酒不足と、

言われるのは、モルト原酒、

これは、山崎や白州でポットスチル、

 

単式蒸留器で造られる少量生産型、

これを消毒用に回す事は、

考えられない、手間も暇も掛り、

生産能力に格段の違いがある。

 

ここに、一つ、ウイスキーの値段の違いがある。

サントリー角は安いが、

山崎は高い、連続式と単式の違いである。

のだが、これがなかなか人に伝わらない、

 

ウイスキーは全て同じだと思っている方が、

未だに驚くほど多い、世界中のウイスキーも、

同じ物だと思っている。いやいや世界各国で、

法律の違い、製法の違い、原料の違いがある。

 

決定的な値段の違いは、

熟成年数、12年なら、12年掛かり、

50年なら、50年掛かり、

時間の経過に伴い、

 

樽の中の原酒はどんどん少なくなる。

樽一つが幾らかと換算すると、

年数が経過すれば、内容量が少なくなり、

取れる本数も限られ、必然的に一本の値段は高くなる。

 

単なるぼったくりでは無い、

焼酎にも、甲種、乙種と、

甲乙混合と言うのがあるが、

ウイスキーも同じで、

 

グレーンウイスキー

シングルモルトウイスキー

ブレンディドウイスキーとなる。

このウイスキーの分類が、

 

まず、最も大事な基本中の基本であるが、

良く、こういう事を言うと、

美味ければ何でも良い、と、言う人が多々居るが、

では、寿司屋さんで目隠しをして、

 

食べるのか?の、ようなものだろう、

決して偉そうに言うわけでは無いが、

大人なのだから、せめて自分の口に、

入るものが何か、それぐらいは理解して頂きたい、

 

が、今までグレーンウイスキーは、

ブレンディドウイスキー用として、

造られていたので、単体としての、

販売が無く、認知度が低かったのだが、

 

数年前、ニッカさんから、カフェグレーン、

カフェモルト等が発売され、

サントリーさんからは、

知多が発売された。

 

連続式蒸留機で造られる物は、

サイレントウイスキーと呼ばれ、

主張無きクリーンなウイスキーなのだが、

ニッカさんの場合、

 

旧式のコフィースチルを使用している。

ニッカさんの表記ではカフェ式、

試飲会で初めて飲んだ時は、

濃い味わいに驚いた。

 

そのニッカさんのカフェ式は、

1962年に兵庫県西宮工場に導入、

1999年仙台宮城峡に、移される。

ブラックニッカ等はこれが無いと造れない、

 

が、ブラックニッカには、

北海道と言うイメージがあるが、

ずっと西宮だった。それは、札幌はすすきのにある。

あの大きな看板の効果だろう、

 

まあ、これぐらいで、ウイスキーを、

あまり深堀すると、行き着く先は、

薬品になってしまい、夢も浪漫も、

なくなってしまう、いやもう遅いか・・・

 

ワクチンも特効薬もまだ無い、

予防と言う点では、

アルコールと言う盾しかない、

サントリーさんに是非、

 

頑張って頂きたい、

松戸にある宝酒造さんの、スーパーアロスパス、

高さ35mの巨大な連続式蒸留機は、

どうなんだろうか・・・

 

因みに現在、コフィー式連続式蒸留機は、

サントリーさんの白州蒸留所にも、

導入されている。

ついでに言えば、キリンさんの、

 

富士御殿場蒸留所にあるのは、

マルチカラムと呼ばれる。

多塔連続式蒸留機、なのだが、知ってましたか?

後は、ご自分で調べて下さい・・・

 

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