あるカクテルのグラスが、
少なくなったので、
何日か探した。
で、ようやく見つけた。
コーヒーカップだが、
このタイプが必要で、
しかも、昭和レトロ、
荒っぽいのか、丁寧なのか、
良く解らないところに、
魅力がある。
今なら、簡単に作れる物も、
当時では、苦労されたのだろう、
職人さん達の努力を感じる。
私も、今は下町で、
色々と苦労は多いが、
時代が流れれば、容易な事になるのだろう、
と、温故知新である。
しかし、ウイスキーの豊富さから、
当店では、ウイスキーを、
飲まれる方が多いが、
勿論、カクテルも豊富にあり、
が、それは今現在の完成度で、
日々、研究し、努力し、
少しでも良い物をと、
進化させている。
一つのカクテルでも、
本気で深掘りすれば、
何年も掛かる。
が、それも又、その時点での、
到達点に過ぎない、
ゴールなど、初めから存在しない、
故に、飽きない商いであると、
私は思う、バテンダーならではの、
喜びと言うのは実に多い、
怒鳴られず、絡まれず、
素直に信じて貰えれば、
実に、有意義で楽しい仕事である。
そして、今回も、
少し進化させたカクテルを、
このグラスで出そうと、
さあ、あの人は、
喜んでくれるだろうか?
気に入ってくれるだろうか?
等と考えると、実に楽しく、
喜んで貰えば、
こちらも喜びを感じる。
で、これで、何を作るかって?
それはお店で!