店のすぐ傍にある。
京セラドームも、
今やひっそりと佇んでいる。
もはや悲壮感すら漂う・・・
店も要請により、
ずっと休業中なのだが、
空き巣、悪戯の落書きなどの、
防犯の為、毎日何時間か店に居るのだが、
日の高いうちは、
玄関の扉を開け、
空気の入れ替えをしているのだが、
その時、カウンターに座り外を見ていると、
外を歩く人達が、
ジロジロと中を見てくる。
中には、鬼の形相で、
睨みつけて来る人も多い、
どうも、営業していると、
勘違いしているようだが、
下町の最も恐い点は、
ガセネタ・・・
勝手に自分の思い込みで、
噂を回す人達が、
驚くほど多い、これは自分の話題が無く、
他人の話しか無い人達、
もっと酷いのは、
その話を湾曲させ、自分で、
話を面白くさせようと、
創作する人居るが、大して面白くもならず、
冗談にもならず、
逆に真実のようになってしまう、
そして、その創作話が、
他に回り、どんどん変化する。
私は、この下町で長年商売をし、
この町の元凶の一つは、
そういう人達であると言う、
事に気づいた。
こういう人達が減らない限り、
この町は良くならないだろう、
が、いつまで経っても、
あの店がどうの、この店がどうの、
世に中は広い、もっと外を見るべきでは?
と、言い続けているが、
多分、変わる事は無いだろう、
しかし、空気の入れ替えを、
しているだけで、
睨みつけられるとは、無収入の、
私が、一体何をしたのだろうか、
そして、睨みつける人達は、
この町の為に、大阪の為に、
日本の為に、何かしているのだろうか、
自分の事は棚に上げ、
では、無いのか?