黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

掛ける言葉が無い・・・2

陰惨な事件である。

粘着性執着男、

大阪のカラオケパブ女性オーナー、

刺殺事件、父親の気持ちになれば、

 

言葉が無い・・・

しかし、そういう人は、

世の中には沢山いる。

勿論、この下町にもウヨウヨと、

 

長女のストーカーに悩まされ、

数年間、無駄な時間を浪費したら、

今度は、次女にも付きまといが、

警察に届けを出すと、

 

今回は、長女の時よりは対応してくれた。

しかし、そのストーカー、

私の店に、たまにだが飲みに来ていた客なのだが、

ここ数年、言動がおかしく、

 

常にお断りサインを出していたのだが、

この20数年、この町で、最も困ったのは、

このお断りサインだ。もう来なくても良いですよと、

態度で示すが、これがこの町では全く通用しない、

 

これには、ひっくり返るぐらい驚いた。

それよりも、その態度や言動に、

噛みついて、キレる怒鳴る。

大騒ぎになる始末、

 

夢でもみてるのかと何度も、放心状態になった。

それも、40代以上の立派な大人達、

横暴でマナーが悪い人、

あからさまに女性客目当ての人、

 

 

そういう人達には、それとなく、

態度や言動で表すと、普通は来なくなる。

一番困るのは、周りの人に嫌な事を言い、

他のお客さんを不快にさせる人、

 

が、それは、全国的に、

どんな店でも駄目だろう、しかし、この町は違う、

そういう事を、注意したら、こちらの方が、

悪いと言う事になる。

 

全てが、自分本位で、曖昧でやりたい放題、

伝わらないだろうが、何十年も、この仕事をしていれば、

素人には絶対に解らない能力が身に着く、

入って来た時の所作や、言動で、

 

この人が、どれだけBARが解っているか、

何を目的に来たのか、すぐに解る。

特に危ない人は、絶対に外さない、

で、このストーカー男も、

 

言動がおかしく、妄想のような事を、

話し出したので、もううちは良いですよと、

サインを出し続けたが、やはり全く通用しない、

これは、遊びの経験が少なく、

 

あったとしても、同じような店ばかり、

ぐるぐる回っているだけで、

遊びの幅が、全くない、

女性の居るスナックに何十年通っても、

 

同じ立ち飲み屋さんに毎日通っても、

本格的な品揃えのBARは、

解らないで当たり前だが、その当たり前が、

ことごとく通用しないこの町には、

 

流石に苦労した。

そんな時、その男が、

娘の勤める店を見つけ、

毎晩、通うようになり、

 

普段は大人しいが、

自分の思い通りにならなければ、いきなり激昂する。

大体、こういうタイプは、

普段は大人しく、俳優のような紳士を装うが、

 

人間、一皮むけばである。

人を見たら泥棒と思えと言う言葉がある。

疑ってかかるのが基本である。

そして、娘の勤める店で暴れ、

 

娘に水を掛け、怒鳴り散らし、

今度は、家まで押し掛けて来た。

不味いことに、家がすぐ近所なのだ。

で、今度は家の前で大声で、怒鳴り散らす。

 

が、言っている事が、娘が自分の仕事の、

邪魔をしていると、怒鳴るのだが、

この男、無職なので、邪魔すら出来ない、

完全なる妄想、しかも、家庭内でも暴れ、

 

近所の方ともトラブル続きだったようだ。

そんな時、警察から連絡が、

ストーカー男が別件で逮捕されたと、

容疑は殺人未遂、

 

二階からダンベルを投げ、

若い男性を殺そうとしたようだ。

まあ、兎に角、娘のバイクが止まると、

すぐに現れる始末、あまりに大声で怒鳴るので、

 

隣の人が警察に通報、

連行される等と、大変な状況が続き、

それが原因で、娘も店に行けなくなり、

私も、心配なので、二階に娘の、

 

スペースを、毎日、毎日、汗だくで作る事に、

まあ、暫くは塀の中に居るだろうが、

又、出て来たら、同じ事をするだろう、

が、一応は安心で、一息付けた。

 

遊び慣れていないこの町のおじさん達は、

勿論だが、こういう事が理解出来ない、

何故か、店に入って来た人は、

全員安全だと思い込んで、どんな人物かも解らず、

 

いきなり、平気で話しかけ、ヒヤヒヤする。

こちらが、危険を感じ、お断りサインを出している人に、

こちらに向かって怒鳴って来るおじさんも居る。

貴方の為にも言っているのに、それも営業妨害である。

 

そんな事をする暇があれば、

お酒の銘柄の一つでも覚えて欲しい、

誰でも、気軽に話して掛け、

いきなりダンベルで殴り殺されても、

 

良いのなら、私は一向に構わないのだが、

しかし、娘が私の店に入ったら、

又、別の粘着性執着男が現れるだろう、

女性を求め、夜な夜な徘徊するおじさん達も、

 

そういう人に言いたいのだが、

女性は貴方達の獲物では無い、

特に店に飲みに来られた女性は、

お金を払われる立派なお客様であり、

 

ましてや貴方と話したくて、来ているのでは無い、

ホステスさんならお仕事で、お世辞も言い、

笑顔も出すだろうが、

BARに来る女性客はあくまでお客様である。

 

そんな簡単な事すら解らない人は、

BARに飲みに来る資格の無い、

ただの迷惑客だと、私は思う、

そして粘着性執着男達、

 

その女性にも育てて貰った父や母が居て、

祖父や、祖母も居る。貴方の為に生まれたのでは無い、

少しは親の気持ちを考えろ!

と、言っても、まあ無駄だろう、

 

自分は違うと思っているのだから、

しかし、まあ、お酒を扱う店では、

そういうリスクは避けられない、

が、ハイリスクハイリターンならまだしも、

 

この下町では、

ハイリスクローリターンなのが、

馬鹿らしく悲しい話だ。

が、それが下町の宿命なのだろう・・・

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