毎日、ウヨウヨと現れる。
この下町の情報屋さん達、
同じ人が、何度もチラチラ見ている。
店の改装工事を始めた途端、
直ぐに情報屋さんがうろつき出した。
何をしているのかが知りたいのだ。
なら、聞けば良いのだが、
何故か、聞いては来ない、
ただ、チラチラと見ている。
おじさん、おばさん、
まあ、これと言った趣味も無く、
本を読むことも、映画や芝居を観る事も無く、
ただただ時間が余っているのだろう、
何度もウロウロしている姿が、
哀れに見えて来た。
話すネタが欲しいのだろう、
なので、昼間からベンチに座り、
ビールを飲んだり、
ギターを弾いたりと、
話すネタを提供してあげた。
多分、すぐに走って、
昼間からビール飲んでたわ!
ギター弾いてたで!と、
誰かに話しているんだろう、
と、考えたらおかしくて笑えて来る。
去年の緊急事態宣言の時に、
泥棒の用心の為に、
二階の電気を点けたままにしていたら、
暫くして、私が二階に住んでいる事に、
近くのお店の人に、
マスター二階で住んでるんですか?
と、何人かに尋ねられた。
誰かが、電気が点いているだけで、
勝手に想像して、電気=住むになり、
高速で町中を移動し、言いふらす、
見事に知能の低さが伺える。
それから、話は続き、
コロナで、家を失い、
店の二階で住むようになったと、
言う話になって来た。
これ、お店の人も、
確かめずに同じように話すのは、
如何なものかと思うのだが、
元来そういう町なのだ。
しかし、こういう人達は、
これが、生きがいなのだろう、
こちらは哀れと思うが、
向こうはやる気満々で、
使命感に燃えに燃え上がっている。
そんな話を、先日、工事を手伝いに来てくれた。
若い常連氏と話していたら、
何か少し調べ物でもしたら、
すぐに一日潰れますけどね、
と、彼が答えて、気が付いた。
ああ、そうか、私達がお酒の事を調べたり、
歴史や、文学の事等を調べる事が、
町の情報屋さんが、
人やお店の情報を集めるのと、
同じようなものなのだろう、
が、話がミクロ過ぎる。
と、そんな事に、
時間を使って、人生過ごして、
なんら知識も無く、あるのは町の情報だけでは、
やはり淋し過ぎると思うのだが・・・