ゆったりと音楽が流れ、
呑気に耳を傾けていた夜、
すると、扉が、
BARの良き理解者、
BAGS氏が、いつもの如く、
何だかんだと話していると、
そう言えば、
あれは変化しましたか?
と、尋ねられたが、
いや、確かめていませんが、
では、飲んでみますか、
では、と、ボトルを開けると、
あれ?私、回転寿司食べたか、
いや、食べていない、
では、手に何か付いているのか?
いや、少し前に綺麗に洗った。
えっ!まさか・・・
ボトルから、
なのか・・・
の、ようだ・・・
信じられない、
二人で待ちに待った。
一本のウイスキー、
口開けは勿論、氏だったが、
二週間経って、
変化した香りが、
まさかの酢飯・・・
鼻先に、ツンと来る。
穀物酢の香り・・・
いや、蒸留酒が酢になる訳は無い、
のだが、酢だ・・・
何か保存に問題でも、
いや、そんな訳は無い、
なら、全てのウイスキーが、
そうなるはずで、
が、何度嗅いでも、
酢だ・・・
これは驚いた。
開封直後の、あの華やかに、
飛び散った香りは、何処へ、
こういう変化をしたのは、
経験上初めてなので、
流石に面食らった。
だから、私は開封直後を、
と、何度も呼びかけているのだが、
この変化は、
開封直後を飲まれている方しか、
解らない、
あのラムレーズンのような、
香りは、幻か・・・
穀物酢を使った。
酢飯の香りのウイスキーあります。