黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 愛しの・・・

何だかんだと言っても便利な時代、
そして便利になった事と同様に、
完全に様変わりした。


BARも同じ、
凄いスピードで変化している。
それに追いつこうと懸命に走った。
そして後ろを振り返ると誰も居なかった・・・


私だけが走り続け、
誰も付いて来れなくなったようだ。
まあ、仕方ない、
毎日、毎日送られて来るウイスキーニュース、
色んな所から、


そして新入荷の案内、
数軒からほぼ毎日来る。
今はスマホがあるので、
暇な時店でもチェック出来る。


そんな毎日、ふとオークションを覗くと、
懐かしいボトルを見つけた。


幼い時好きだったあの子を見つけたような、
愛しの「カリラ 15年 花と動物」

まだあるのか・・・


しかし確かこのボトルは個人的には、
印象が薄かった。
かなり優しかったように記憶している。


「カリラ」「カオル イラ」
「アイラ海峡」と言う意味だが、
あざらしの生息地、
なのであざらしが描かれている。


と、最近思うのだが、
かなりウイスキーの知識もこのPCの中では充実している。
なので、私が解説する事も無いのでは・・・
検索して頂ければ、もっと詳しい解説が・・・


まあ、それはそれで、
で、この「カリラ 15年」どうしょうか?
当店には数人、20代のモルトの飲み手がいる。
叔父さん達はいいのだが、


この若手達が飲んでいないはず、
では、闘ってみようか、
と、入札、再入札、再々入札・・・
手強い、延長、延長、
落ちない、ん〜、まだ上がるのか、



予定金額を越えた。
ギブアップ!
が、私の予想と1000円違いだった。
これが、私が後ろを振り返った時、
誰も居なかったと言う事なのだが、


このボトルなら、今は2014年、秋の話、
これぐらいだろう、
これが年末には、これぐらいになるのでは、
おおかたの予想は当たる。


値段の高騰、
シングルモルトウイスキーの限定品、
ビンテージ、古酒は生き物だ。
時とともに値が変わる。
いや、今は数日単位で変わっている。


一般の方にはこの速さが理解出来ない、
素人とプロの溝が大きく開いて来た。



10数年前、3周年だったか、
これを一杯1000円でお出しした事がある。
「あの時、1000円だったじゃ無いですか!」
と、言われても・・・

一杯10000円でも元も取れない・・・


高い高いと言われたこれも、
まあ、来年まだ上がるだろう、


と、言うか大きなスマホを持たれているでは無いか、
私は何も嘘を言っていない、
ご自分で調べれば・・・



なら、私も必要ないか・・・・


☆10月5日(日)は長女の挙式にて、
休まさせて戴きます。