まあ、商売でやっている以上、
何でも、かんでも書いてしまえば、
元も子も無いのだが、
今は、ネットで調べれば、大抵の事は、
解る時代になって来た。
が、知識だけが高くなり、
結局は理解されていないと言う方も、
まだまだ多く、特に、私の店など、
BARの初心者、ウイスキー初心者の方が多く、
専門的な話は控えているが、
私の店で、少し覚えて、
他のBARにも、挑戦して欲しいと言うのが、
元々の考え方で、跳び箱のロイター板のような、
存在であればと、この考え方は、
昔から、一切変わっていない、
あくまで、補助だが、これが一番大事なのでは、
と、私は思っている。まず、右も左も解らない、
初心者の方を、BARの世界、ウイスキーの世界に、
誘う事、大きな意味で、BAR業界や、
ウイスキー業界に於ける、私の役目のように、
勝手にだが、思い込んでいる。
なので、基本だけは、理解して欲しいと言うのが、
私の願いである。まずはウイスキーに関してだが、
数々の、ハードルがあるが、覚えたいのなら、
第一関門が、ストレートで飲めるようになる事、
第二関門が、アイラモルトが飲めるようになる事、
そして、重要な関門が、味わいの理解度、
昨日の記事の続きだが、ウイスキーは、
甘味、辛味、酸味、苦味等を含む、
複合体であるが、それを全て理解するのは、
個人差はあるが、時間が掛かるだろうが、
まずは、辛味と甘味の判断が付けば、
かなり、世界観が広がるだろう、
が、その後に待つのは、
途轍もない、沼である事は確かである。
その辛味、甘味だが、
ストレートで飲めるようになり、
色んな物を、ある程度飲まれ、
アイラモルトが飲めるようになり、
そろそろ理解されているのではと、思うと、
私は、これをお出しして試している。
口当たりも、柔らかく、アイラを代表する。
甘口モルト、カリラの12年なのだが、
まずは、一口目のファーストアタックに、
強烈な辛味が来る。
なので「辛い!」と、なるが、
飲み続けると、まったりとした甘さになる。
これが、理解出来るか否かが、ポイントだろう、
が、このウイスキー、私のように昔から、
飲んでいる人間には、戸惑いがあった事は確かである。
超辛口モルトと書かれている。
それには、ディアジオ社の花と動物の、
カリラの15年の画像があり、
私も、それを飲んで、これを読んで、
辛口と、刷り込まれていたが、
その花と動物のカリラ15年だが、
画像検索をすれば解るが、
極端に、色の違う物がある。
ロット違いだろうが、
故に、ロットが違えば、どうなのか、
その点は不明だが、
味わいに、シャープな辛口と書かれているが、
改訂版では、題名は超辛口と書かれたままだが、
味わいに、スムースでまろやか、
ビターチョコと、甘味が書かれ出し、
キャンプの食事の後、
焚き火の前で、ハチミツをたっぷり入れた。
ミルクを飲んでいるようとなり、
現在のボトルの画像となる。
今まで、超辛口と刷り込まれて、
ハチミツを入れたミルクとは、
戸惑うのは、当たり前なのだが、
確かに、現在は甘口である事は、否めない、
が、やはり、お客さんが辛いと言えば、
いちいち、訂正もしない、
飲みに来て、あれこれ訂正されては、
気持ち良く飲めないだろうと言う気遣いだが、
しかし、これが良い事なのか、
悪い事なのかだが、
初めに、辛さが来ますが、後は甘いですねと、
言ったら、まずクリアであり、
理解出来ていると言う事である。
しかし、これも個人差があり、
すぐに解る人、1年掛かる人、
未だに、解らない人と様々である。
しかし、まずは、ここを通り、辛味と甘味、
次は、酸味や苦味と、徐々にだが、
理解出来るようになると思う、
なので、まずは、このカリラの12年である。