偏見や、先入観と言う事で、
書いて来たが、付け加える事がある。
お酒=酔っ払い=病気、犯罪のような、
公式をお持ちの方も多いだろう、
が、昔はお酒は薬として、
扱われていた。エリクサー等、
そうなのだが、それを作っていたのが、
中世の錬金術師、
勿論、アニメの錬金術師では無く、
彼らは、当時の科学者である。
若い方など、ウイスキーは、
酔っ払いのおじさんが、酒を飲みながら、
一人で造っていると思っている人も居た。
いや、まあ、そんな馬鹿な・・・
仕事によって、役割、名前が変わる。
専門職の職人さんが何人も居る。
蒸留のポットスチルを扱うのは、
スチルマン、樽を扱うクーパー等、
建築現場で例えると、
大工さん、左官屋さん、ペンキ屋さん、
電気屋さんと専門が別れるのと、
全く同じである。
そして、その上で監修する監督さん、
これが、ウイスキーの蒸留所では、
科学者、博士携わって事がある。
錬金術師の時代と、変わっていない、
そして、現在も世界中で多くの科学者が、
研究を続けているウイスキーだが、
現代の科学を駆使しても、
未だに解明されていない部分が多く、
特に、樽の中で行われる。
熟成に関しては、数割程度しか、
解明出来ず、殆どが謎のまま、
まだまだ、手探りの部分が多いが、
何が良い方法なのかと、
試行錯誤を繰り返し、
挑戦している蒸留所も多い、
そんな中、ウイスキーで科学者と言えば、
ビル・ライムズデン博士なのだが、
この方が、凄い事を始めた。
これには、流石に驚いた。
まさかの実験室蒸留棟
研究、実験を兼ねた蒸留棟を、
グレンモーレンジに作られた。
ポットスチルにも実験用の装置が付いている。
窓の外には海が見えている。
最高の環境の中、ここで一体、
どういう研究、実験をするのかは、
今のところ、詳細は解らないが、
ウイスキーを愛する者としては、
期待感が頂点に達している。
科学者が考え、熟練の職人が造る。
そして、長い長い熟成と言う眠りに付き、
瓶詰めされた物を、インポーターが仕入れ、
私達の手に入るまで、多くの人達が、
携わっている事を理解して欲しい、
そして、当たり前だが、皆さん誠心誠意、
真剣に仕事をされている。
お酒だからと言うだけで、
馬鹿にしたりするような、
偏見や先入観、固定観念を、
持たれないように、お願いしたい、
ウイスキーは、多くの人達の、
英知と情熱と熟練の塊だからこそ、
私達は胸を張ってお出し出来るのである。
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