グレンフィデックを紹介して来たが、
問題の逸品がある。
これ、かなりの高額で入手したのだが、
グレンフィデック30年のオールドボトル、
中の冊子には、1961年と、
スタンプが打たれているので、
その年の蒸留だとすると、
今年で60年の時が過ぎている。
このボトル、オールドボトル特有の、
オールド香がするのだが、
土蔵のような、他にも、
滅多に出ないとされる。
ランシオ香なるものがあるが、
これには、それは無い、
ランシオ香は、濡れた運動靴等と、
表現されるが、それなら、良い香りでは無いが、
まあ、希少性だろう、と、
数年前から、このボトルのオールド香って、
単なる。木箱の香りでは?
と、思い始めた。
まあ、30年も木箱に入っていたら、
そうなるだろう、木のタンスに、
長年入れておいた着物のようなものではと、
で、最近決定的な事があった。
長引く休業で、木のサイドボードに、
入れていた。チョコレートの味が、
古い木のような味に、
これって、サイドボードの木の香りが、
移ったようだ。その時、このボトルを見た。
これも、多分、そうだろうと、
まあ、チョコレートは全て廃棄し、
新しいのを買った。
最近、長期熟成ボトルでも、
紙の筒に入っている事が多々あるが、
それは、経費削減と言うより、
木の箱の香りが移る事の防止のような、
そんな気がしてきた。貴方も木箱に入った。
高級ウイスキー持ってませんか?
木箱の香りが入り込みますよ、
ご用心をって、言われても・・・である。
END