黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

教え魔 2

勝手にボウリングを教えに来る。

教え魔の事を書いたが、

これは、BARでも多々ある。

BARこそ、教え魔の宝庫かもしれない、

 

が、昨日も書いたが、

興味があるか無いかが重要、

違う目的でBARに来ている人に、

熱心に語っても、糠に釘、

 

暖簾に腕押しである。

と、最も困るのは、

間違った知識の伝達、

これが厄介である。

 

長年の経験がある同業者の方なら、

解るだろうが、10年ほど前から、

ある日、突然のように起こったのだが、

BARの風景が変わってしまった。

 

と、言うのは年配者が、

若者に、あれこれとお酒を教えるのが、

今までの光景だったが、

その若者の中には、

 

このネットから、専門的かつ、

最新の知識を得ている人が多くなり、

立場が逆転しだしている。

ある年配者が語りつくして帰った後に、

 

若者が、ポツリと、

あの人、えらい間違ってましたねと、

そ、そうですね・・・

と、こちらも苦笑いしか出来ない、

 

こちらとしても止めようが無い、

私の場合は、私に正否を尋ねられた時、

間違いは、間違いと正すが、

それ以外は、強引な事はしない、

 

しかし、若い方は検索、検索で、

深掘りし、産地の特徴、樽の種類、

蒸留工程、熟成方法の知識があり、

化学式を用いた専門書まで、

 

読まれている方もいる。

そんな若者を相手に、このウイスキーは、

ロックで、氷が溶け出した時が、

美味いぞ!っと言われても・・・

 

まあ、傾向的にあまり知識の無い方が、

語り、良くご存じの方は語らない、

何故なら、その店のお酒を、

熟知したプロが目の前にいるのだから、

 

その私に、ウイスキーを教えて欲しいと、

言う、若者が多いが、では、教え魔が、

一子相伝の秘技を教えましょう、

ウイスキーを覚える方法、

 

それは、沢山飲む事です。

それより他に道は無し!

但し、自分の酒量を、

わきまえる事、以上!