勝手にボウリングを教えに来る。
教え魔の事を書いたが、
これは、BARでも多々ある。
BARこそ、教え魔の宝庫かもしれない、
が、昨日も書いたが、
興味があるか無いかが重要、
違う目的でBARに来ている人に、
熱心に語っても、糠に釘、
暖簾に腕押しである。
と、最も困るのは、
間違った知識の伝達、
これが厄介である。
長年の経験がある同業者の方なら、
解るだろうが、10年ほど前から、
ある日、突然のように起こったのだが、
BARの風景が変わってしまった。
と、言うのは年配者が、
若者に、あれこれとお酒を教えるのが、
今までの光景だったが、
その若者の中には、
このネットから、専門的かつ、
最新の知識を得ている人が多くなり、
立場が逆転しだしている。
ある年配者が語りつくして帰った後に、
若者が、ポツリと、
あの人、えらい間違ってましたねと、
そ、そうですね・・・
と、こちらも苦笑いしか出来ない、
こちらとしても止めようが無い、
私の場合は、私に正否を尋ねられた時、
間違いは、間違いと正すが、
それ以外は、強引な事はしない、
しかし、若い方は検索、検索で、
深掘りし、産地の特徴、樽の種類、
蒸留工程、熟成方法の知識があり、
化学式を用いた専門書まで、
読まれている方もいる。
そんな若者を相手に、このウイスキーは、
ロックで、氷が溶け出した時が、
美味いぞ!っと言われても・・・
まあ、傾向的にあまり知識の無い方が、
語り、良くご存じの方は語らない、
何故なら、その店のお酒を、
熟知したプロが目の前にいるのだから、
その私に、ウイスキーを教えて欲しいと、
言う、若者が多いが、では、教え魔が、
一子相伝の秘技を教えましょう、
ウイスキーを覚える方法、
それは、沢山飲む事です。
それより他に道は無し!
但し、自分の酒量を、
わきまえる事、以上!