黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 トバモリーとレダイグ 2

3・11

節目となる。10年目、

亡くなられた方々へ、

静かに、黙祷・・・

 

そして、昨日の記事から、

ピート(泥炭)が無いのに、

ヨード臭がするのは、

土屋守氏の「モルト大全」に、

 

書かれているが、どうも昔は、

シングルモルト(一つの蒸留所)では無く、

タリスカーや、ジュラを混ぜていたと、

書かれている。

 

と、なるとシングルモルトでは無く、

そう表記も出来ないはず、

なのでボトルを良く見ると、

確かにTHE モルトスコッチウイスキーとなっている。

 

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又、劣等生と言葉悪く書いた。

トバモリーだが、実際に、

1993年にバーン・スチュワートが、

買収した時点で、

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樽の殆どが標準以下だったと、

相互の樽に一貫性の無さが指摘されている。

まあ、ここからが私の意見だが、

今では、ネット検索をすれば、

 

ウイスキーの事は、かなり詳しく、

解るが、大事なのは、個人の意見、

見解、私は思う、貴方は思ったが、

無ければ、面白みがない、

 

資料に目を通せば良いだけの事、

しかし、意見はあくまで意見であり、

勿論、正解では無い、琥珀色の神秘な飲み物、

ウイスキーに正解は無く、

 

必要なのは正確な知識、

感想や思いは人それぞれ、まあ、話を戻して、

この一貫性の無さなのだが、

土屋守氏の初版「モルト大全」に、

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ヨード臭とあるが、これは先に説明したが、

改訂版の「モルト大全」には、

スイートでフルーティーとある。

全く違う物のようだ。

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この事に関しては、

オールドボトルの場合、

タリスカーが入った。

バッティングモルトだった。

 

その次が、シングルモルトとなり、

ヨード臭が無くなり、

スイートとなったのだろうと、

理解出来るが、


現在、残り僅かなトバモリーがあるが、

この一本で言うと、

少し気の抜けたようなヨード臭が、

確実にあるのだが、

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このボトル、そんなに古い物では無い、

と、なると何故だろうとなり、

混乱し、謎が深まる・・・

確かめますか?

 

一方、その次に出た。

シングルモルトウイスキー大全」

には、こういう言葉がある。

かすかに干した干物

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これなのだが、2000年前半から、

私が経験した。と、言っても僅かだが、

逆に一貫性があり、

この印象が強い、魚の干物では無く、

 

魚のはらわたのような、

それに、油が混ざり、生臭く、

オイルサーディンのような、

香りが強かったように、記憶している。

 

と、なると、土屋氏の著書とは、

かなり前後し、しかもバラバラ、

ロットの違い等の要因だろう、

これが、一貫性の無さ、

 

バラツキでは無いだろうか、

兎に角、生臭い香りの印象が強い、

一時期のボウモアにも、

生臭さが際立った時期があったが、

 

それとは、少し質が違う、

以前、何度かパヒューム=悪では、

必ずしも無いのではと書いたが、

やはり生臭さは、好ましい香りでは、

 

無いのではと思う、そのトバモリーに、

又もや、転機が訪れる。

その事を昨年の2020年、

8月に知る事となった。

      つづく・・・

barin.hatenadiary.jp