黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 トバモリーとレダイグ

シングルモルトは全てが、

個々の個性である。

のだが、優等生的なモルトは、

記憶に残りにくい、

 

数多くの物を飲み続けると、

優等生を越え、エリートとならないと、

なかなか心に刻まれない、

その逆に、言葉は悪いが、

 

表現的に、劣等生の問題児になると、

見立ち、記憶にも残る。

貴方の学生時代にも、

そういう人が居たのでは、

 

その問題児的なモルトが、

私の中に何本かある。その一つが、

今回の、スカイ島とジュラ島の間にある。

マル島唯一の蒸留所トバモリーである。

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ボトルに誇らしげに、

創業年1798とあるが、

元々はビールを造っていたようだ。

そして、この蒸留所はいばらの道を歩む、

 

財政難による休止等が続き、

19世紀から20世紀にかけては、

殆どウイスキーは造られて無いと言う、

古い本を引っ張り出すと、

 

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故M・ジャクソン氏の採点では、

69点とある。点数は低いが、

とんでもなく低いとは言えず、

もっと低い物もある。

 

話は戻して、そのいばらの道に、

終止符が打たれたのが、

1993年にバーンスチュワート社に、

買収され、資料によると、

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財政難でかなり粗悪なカスクが使われ、

相互の樽に一貫性の無さも指摘されてる。

ここからが、改修工事が始まる。

この一貫性の無さ、

 

所謂、不安定なのだが、

土屋守氏の初版の「モルト大全」

香りにヨードと言う言葉があるが、

解る方なら不思議では?

 

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何故なら、トバモリーは、

クリーンなノンピーティド、

交互に造られるレダイグは、

ピィーテッドタイプ

 

アランモルトで説明すると、

スタンダードのアランは、

ノンピーテッドで、

マクリムーアがピーテッド、

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ピート(泥炭)を焚いて、

麦芽を乾燥させる。

そこ事により、薫香やヨード臭の、

香りが発生する。

 

故に?が生まれる。

しかし、話が長くなりそうなので、

個性的なモルトトバモリー

お話は、又明日!

       つづく・・・

 

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