この前の書いたが、
BARでの「お勧め」は駄目だと、
しかし、色んな方から話を聞くと、
面倒臭いから「はいはい」と出すお店もあると、
ん~、そうしょうかなぁ・・・
つい先日も、女性客がなかなか注文してくれない、
そして案の定「お勧めを」
初めて来てそれは無いだろうだが、
まあ、もう慣れて来た。
一目でその人の好みがわかる筈が無い、
細木数子さんでも難しいだろう、
たとえ一つでも良いので、
キーワードをヒントを頂きたい、
こういうのを日頃飲んでる。
こういうお酒が好きだとか、
折角来て頂いたのだから、
自分に合った物を飲んで頂きたい、
しかしこの方長身で、
日本人形のような顔立ち、
しかもセンスの良い服装、
ん~、実に勿体無い、
こんなに美しい女性なのだ。
「ソルティードックをハーフムーンで」等と、
すらっと注文すればカッコ良いのだが、
実に残念だ・・・
面倒臭いが仕事だ。
「なかなかお勧めと言うのは難しいですね」と言うと、
「甘いのは嫌です」
だから、それを言ってくれって、
「ジンだけは駄目です」
だから、それを言ってくれって言ってんだろう、
と、心の中で声を荒げた。
甘いのが駄目、
ジンが駄目と見ただけでは解る人など居ない、
いくらキャリアを積んでも、
無理なものは無理だ。
多分、こういうやりとりが面倒臭く、
「お勧めで」と言って、
さっと出てきたら、
カッコ良いと勘違いしているのだろう、
バーテンダーとのやりとりもBARでは値段のうちなのに、
それで私が甘いジンベースのカクテルを作ったら、
どうするんだろうか?
謎だ・・・
その前の女性は、
数種類しか書いていない、
メニューを穴が開くほど見ている。
だ、駄目だこれは、
その所作だけで、
全く解っていないのが解る。
すると「ミントジェロップ」と言った。
いや、それはいけない、
すぐに解った。
どういう物か解らず、
名前で頼んでいる。
止めようと思ったら、
一緒に来ていた男性が、
「ミントジェロップは美味しいよ」と、
あ~あ・・・
もう、私は何も言えない、
君、この女性は「ミントジェロップ」の正体を解っていない、
男性に恥をかかす事も出来ないので、
仕方ない一番飲みやすいバーボンで、
で、シロップも多めに、
そうだ。
この時丁度店の前に植えてあるミントの花が綺麗に咲いていた。
それを採って来て、グラスに飾った。
が、何をしても無理だろう、
このカクテルはほぼバーボンのロックに近い、
案の定、一口、
「うっうぇ・・・」
「うっえっ」
「うえうえっ」
帰るまでその女性は、
「うぇうぇっ」と言っていた。
ウイスキーが全く飲めないようだ。
間違った物は作っていないのだが・・・
悲しきカクテル「ミントジェロップ」
悲しきバーテンダー「俺」
こういう事の無いように、
解らないなら、解らないと言いましょう、
恥ずかしがらずに!
*お知らせ
8月13日(木)~8月15日(土)の三日間、
ささやかながら15周年を開催します。
ご来店の方にはBARinオリジナルコースター3枚セット、
三日間の先着5名様に、
スパークリングワインか赤ワインのフルボトルを、
プレゼント致します。
お時間のある方は是非!
お待ちしております!
尚、お祝いのお花は店が狭いので、
ご遠慮頂いています。
高校野球100年
戦後70年
SION30年
BARin15年・・・
私にお金は入りませんが、
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