黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

七夕だったのか・・・

七夕だったのか・・・
そんな事すら、忘れていた。
日々、何かに忙殺されている。


そろそろ、限界と思いながら、
その限界も解らない、
今年だけでも、どれだけの事があったか、
振り返る事さえ、恐い、


食欲は無く、
妙な頭痛と、耳鳴りが激しくなっている。
その原因と思われる。悩みの種は一向に無くならず、
ましてや、増える一方だ。
しかし、今回は驚きと共に衝撃を受けた。


さあ、頑張ろう、頑張ろうと思うと、
後ろから鈍器で殴られ、膝をついてしまう、
その繰り返しの中からは、
何も見つからない、


さあ、どうしたものだろう、
自分には関係ないと、そう言えたら幸せだ。
私には出来ない、
しかし、又それも商売だろうと罵られる。
悲しい事だが、それも仕方ない、


が、何故、それが一番気に掛かる。
何故、私の店を出て、姿を消したのか、
ただただ、一刻も早く、
無事の知らせを聞きたいものだ。


私には残された者の気持ちが解る。
私の兄が、ある日突然、姿を消した。
30年以上も前になる。
その後、どこでどう作ったか解らない、
莫大な借金を残していた。


父に兄弟が多く、
皆、当時裕福だったので、
工面してくれたのだが、
しかし、今から考えるとあれだけの金額が、
よく集まったものだ。


お金が集まるまでの間、私達家族は地獄を見た。
私は兄を恨んだが、
兄との思い出が消える訳では無い、
そう、思い出は消えない、
それは複雑なものだった。


あれは確か15歳、
時に思春期と呼ばれる年齢だった。


そして、その思い出も消えぬまま、
50歳を迎えようとしている・・・