黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

時を越えた1本のブランデー

1904年・・・与謝野晶子が「君死に給ふこと勿れ」と書き、
1905年・・・夏目漱石が「吾輩は猫である」を書いた。
そして1906年・・・坂本龍馬の妻だったお龍さんが、この世を去った・・・
日本が満州鉄道に力を入れ出した。
そんな時代の一本の酒がある。
今にも何かを語りかけてくれそうな、


この酒がどういう経路でここに来たのか・・・
初めて買った人は誰なのか・・・
何を見て、何を知っているなのか・・・
思いは走り、巡り、心ここにさえあらず・・・


「1906年冬のフランス、一人の老紳士が古びた酒屋の前で足を止めた、
若い時にあれだけ飲んだブランデー、そういえば、、、、
酒屋の看板に惹かれたのか、急にブランデーが恋しくなったようだ。
老紳士は、大きな木製の扉を開けた。
店主は一度こちらを見たが、何も言わず、伝票のようなものを、
書いている。所狭しと並ぶ酒、
老紳士は子供に戻ったかのように、微笑みながら、
酒を眺めていた。そのうち一本の酒に手を伸ばした。


その酒はブランデー、何年も前に、
息子が退職記念に買ってくれた物と、
同じ、銘柄、「おお〜っ」
ため息のような声が出た・・・
店主は無愛想に、袋に酒を入れ、こう言った。
「旦那〜お目が高いね〜」
「いや、これは・・」
息子の話をしょうと思ったのだが、
何故か老紳士はそれ以上は語らなかった・・・」


と、ん?あれ?れれ?
私は何を書いているのだ。
駄目だ。酒の魔力に引き込まれ、小説を書きそうになっている・・・
危ない所だった。しかしこの先のストーリーも出来ているのが、
自分でも恐い、、、


という事で、正気に戻りました。
失礼しました。
では、このブランデーでありますが、
日本では見かけない銘柄で、
フランスのサイトに蒸留所HPを発見、
現在も稼働中、
「ラ・メゾン・・」までは読めるのですが、
次のが幾ら検索しても解らなかったので、
フランス料理のシェフに聞いた。
解りました。
「ラ・メゾン プーシェ」



ものはアルマニアック、等級は不明、
HPの中に同じような物を見付けましたので、
銘柄は間違い無いでしょう、
そしてこのブランデーの為に、
一本のブランデーを買った。

モンテスキュー
ダルタニャンの直系の子孫「モンテスキュー侯爵」
のブランデーだ。アルマニアック最古の家柄、


しかし、この酒に付いていた。
実はこれが欲しかったのだ。

飾り台、この形のブランデーは大体形が同じだ。
そこで、爺様へ
先日のコメントの答えです。
古酒を開封する際はこうする。


まずはパラフイルムを丁寧に何度か巻く、

これがパラフィルムだ。
真ん中で切って、ニ等分して使っている。



そしてこれぐらいの角度で、寝かし、
次の日、裏返す、

これを何日か繰り返します。
酒は立てて置いている。すると、
栓のコルクが完全に乾いている。
それを強引に開けるとコルクがボロボロになる。


それを傾けて、中のブランデーをコルクに吸わせる。
するとブランデーが潤滑油になり、
スムーズに開封出来る。
別に飾り台が無くても、ワインラックか、
何かを下に置けばいい、



しかし、これだけの古酒だ数日は掛かるだろう、
と、言う訳で、12月14日(水)に開封する。


その日1日は特別価格の御奉仕だ。
何故??


私の誕生日だから・・・・(やり方がセコイ、、、)


さあ!歴史の証人になろう!!


お待ちしております!


う〜ん、小説の続きが気になる、、、

このブランデーのHPはこちら!
http://www.maison-peuchet.com/


http://www.facebook.com/media/set/?set=a.105912432853162.13451.100003032188921&type=1&l=fe2f19f992