数日前に、老人施設で、
コロナの陽性反応が出たと、連絡があった、
昭和2年生まれ、今年95歳になった母だが、
僅か、2~3日で、奇跡の復活、
えっ!と、なった。
身内は皆、最悪な結果を想像していたが、
申し訳ない、本人は、全く諦めてなかったようだ。
私が、その年齢なら心が折れていたかもだが、
しかし、コロナの薬では無く、
解熱剤で、撃退するとは、
凄い生命力である。
連絡があって、2日後には、
普通に食事をしていたと言うから、
驚いた。母が強いのか、
オミクロンが弱いのか、
まあ、どちらもだろうが、
流石に、竹やりでB-29を落としたと、
言うだけの事はある。
この事を、良く話していたが、
子供の時は、馬鹿な事をと、
思っていたが、数年前に調べたら、
我が町の資料に、母の言っている事と、
全く同じ記述を見つけ、
驚いた事がある。
我が町にあった高射砲陣地から、
確かにB-29を一機、撃墜している。
これを調べるのに手間取ったのは、
高射砲基地だと、私は思っていたのだが、
正確には、陣地、基地は高台の建物になっているが、
陣地は、学校の運動場に、砂袋等で、
囲んだ中に、高射砲があり、
単に置いているだけなのだ。
この基地と、陣地の違いで、
検索の網から逃れていた。
が、当時の高射砲の射程距離では、
B-29の高度には届かないので、
落とす事は、勿論不可能なのだが、
母が言うには、操縦している人の顔が見えたと、
これが、謎なのだが、それも事実で、
かなり地上に近い、低空を、
飛行していたようだ。
その事は、資料にも書かれていた。
更に、撃墜された機体が、
隣の、隣の町、生野区の方に、
墜落したと、これも母の証言通りだった。
その場に、確実に母は居たのだ。
今なら、超音速爆撃機B-1を、
バルカン砲で落とすような感じだろうか、
いや、余計解らなくなる。
その高射砲陣地の周りを、
数十人の女性が囲み、
皆、手に竹やりを持ち、敵機目掛けて、
やーっ!と、大声を出すと、
これは、知らない方が多いだろうが、
別に、竹やりで落とすわけでは無く、
高射砲の弾に、念を入れて入れているのだと、
念とは、念力、超能力の類、
サイコキネシスのようなものである。
もしかしたら、今回も念を入れたのか、
まあ、無事で良かった、まずは一安心である。