黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 スコットランドだより 50 オリジナルブレンド

ストラスアイラの蒸留所を、

再び訪れた。スコットランドは、

クライゲラキ、ハイランダーインで働く、

ケイスケ君だが、どんどんマニアックになって来た。

 

既に、一般の方とは、かなり乖離しているが、

より一層、溝は開く、真夜中や、

朝方の、私らのラインのやり取りは、

一般の方では、何の話かも解らないだろう、

 

それを嚙み砕いて、何とか解りやすくと、

このブログに書いているつもりだが、

かなり難しくなって来た。

専門的な領域に入り過ぎている。

 

領空侵犯、排他的経済水域を越え掛けている。

あまり説明を増やすと、長文になり過ぎるので、

頭が痛いところだが、取りあえず、

小さく振りかぶって投げてみよう、

 

今回の、再訪は、ストラスアイラが、

キーモルトのシーバスリーガルの、

オリジナルブレンド体験ツアーのようだ。

いや、完全なるオタクツアーなのだが、

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シングルモルトウイスキーは、その蒸留所の、

単式蒸留器で造られた。単一のウイスキーだが、

ブレンデッドウイスキーは、

色んな蒸留所で造られたシングルモルトと、

 

連続式蒸留機で造られる。

グレーンウイスキーを混ぜて構成される。

日本で言えば、山崎がシングルモルト

角や響きが、ブレンデッド、

 

知多がグレーンウイスキーとなる。

要は、シングルモルトと、

グレーンは違う機械で造られた物で、

ブレンデッドは混ぜられた物となる。

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上の図は、そのイメージを表している。

今回は、その混ぜる工程を、

自分の好みで行うと言うのだが、

これは、日本の蒸留所でも行っている所もある。

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が、私自身が、体験したのでは無く、

あくまで、送られて来た画像を、

整理して編集しているだけなので、

間違っていたら、すいません。

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こういう箱で、持って来られるようだが、

下が、箱を開けた状態、

と、これ、興味の無い方には、

何が面白いのか、全く解らないだろう、

 

しかも、これを愉しむには、

相当の嗅覚と、正確な舌が必要、

何より、お酒に強くないと、

バッターボックスにも立てない、

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それを、このようにして、

自分の好みで調整し、混ぜ合わせる。

まあ、これが面白いとなると、

一般の方からすれば、変人だろう、

 

が、変人と解っていれば、問題は無いが、

解っていなければ、少々問題があるだろう、

構成は、グレーンのフローラル ストラスクライド

シトラス グレンキース

 

クリーミー ロングモーン

スモーキー アルタベーン

なのだが、アルタベーンは、

半年ごとに、ノンピートとピートの、

 

作りわけをしているようだ。

辛うじて、グレンキースと、

ロングモーンが解る方がいる程度だろう、

我が下町でも、やっとマッカランと言う方が、

 

少し増えた程度で、これはその先の先、

私らのラインでのやり取りは、

もっと、先の先で、その事に意味があるのか、

と、最近は考える事が多くなって来た。

 

あまり専門的な事を書くと、

逆に興味を持たれないのでは?とも考える。

なので、噛み砕くが、

例えば、フローラルと言う表現がある。

 

これが、なんの花かは、

問題では無く、何々のような感じで良いのだが、

まあ、花で無くとも、消臭剤の香りや、

香水のような香りでも構わない、

 

要は、花のような香りと言う事だが、

花の種類を限定して、表現しても、

受け手が、解らなければ意味が無い、

例えば、月下美人のような香りと言っても、

 

伝わるものではないだろう、

ジャスミンを上品で、

柔らかくしたような感じなのだが、

私が、たまに花を花瓶に活けているのは、

 

花屋さんに行って、手に取る振りをして、

香りを嗅いでいる。ケイスケ君も、

休みの日に、良くハーブ園に出掛けて、

ハーブの香りを嗅いでいたと、

 

ティスティングは、ある程度才能もいるだろうが、

やはり、前向きな努力であり、

好き嫌い無く、何でも食べないと、

多くの表現が浮かばないのは、当たり前の話、

 

しかし、それも専門的になり過ぎると、

伝わらず、意味を成しえない事も確か、

そこが難しい、味わいもそうだが、

ブリニー(塩辛さ)と言う表現があるが、

 

これも、ナチュラルな自然な感じと、

ケミカルな人工的な感じがある。

このブリニーで、私は、以前キャビアを連想したが、

ベルーガのような高級な物は、

 

やはり、ナチュラルだが、

ランプフィッシュキャビアになると、

少々、人工的な辛さになり、

ウイスキーには、そのどちらも、

 

存在すると思う、その自然や人工的な物は、

ブルーチーズでも、同じ事が言える。

ロックホール等の高級品は、

やはり、ナチュラルな辛さを含んでいる。

 

しかし、こういう例えをしたとしても、

相手に、伝わらなければ意味が無いと、

極端な話、毎日、同じ物しか食べない人は、

それしか、表現の範疇が無い、

 

それは、悪では無いが、損か得かとなると、

どうだろうか?と言う事である。

こういう時の為に、色んな物を食し、

又、香りも沢山嗅ぐべきだと、私は、常に思う・・・

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因みに上の箱の中の物が ↑

全て貰えて、日本円で4500円程だと、

えっ!いや、かなり安いと言うのは、

解る人にしか、解らないだろう・・・

 

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