気になるオークションがあり、
ずっと、追いかけて見ていたが、
先日、落札され、
決着がついた。
確か、10年程前に、
発売された。
BOWMORE ボウモア、
34年 1971
当時でもかなりの金額だった。
が、その落札価格に、
放心状態、この十数年間、
一体、何をしていたんだろうか、
960本しかない、
このオークションの一本は、
NO 853
かなり希少性は高いのは解るが、
¥473,000-
「・・・・」
先日、地元の同級生と、
会ったが、その同級生の、
友人に、私を紹介する時に、
こんな風に言われた。
こいつ、駅前で高い飲み屋やってる。
ボタックリやで、
と、まあ、この町では、
そうなる事は間違いない、
意味合いや、価値観が、
解らねば、例え友人でも、
そういう、認識になるだろうし、
まず、そういうお酒を望まない、
その日も、280円均一の、
居酒屋に行くと、私は帰ったが、
しかし、ぼったくりとは、
人聞きの悪い、
自分の物差しも広げないと、
と、言い続けて来たが、
やはり、難しい、
今では、当店の前の室外機の上、
無造作に置かれている。
BOWMORE 34年、
手に入れるのも一苦労だったが、
私は、確かジガー(45ml)で、
一杯 ¥8,000-で提供した。
解る人には解るだろうが、
ほぼ、原価である。
それが、十年ほど、
置いておくだけで・・・
かたや、ぼったくりと言われ・・・
私は、何をして来たのだろう、
この20年近くの歳月を、
拭っても、拭っても、
拭いきれない違和感を感じる。
多くの人が、
店の前を、毎日、毎日、
通って行くが、
誰一人、気付かない、
シリアルナンバー 264の
BOWMORE 34年
1971の空き箱と、空のボトルが、
無造作に室外機の上にある事を・・・
現在の価値で50万近くする。
ウイスキーである事を・・・