アラン蒸留所の創業者、
「ハル」こと「ハロルド・カリー」氏は、
昨年91歳で「アラン18年」を見送り、
この世を去った。
しかし、日本には96歳の、
現役バーテンダーが居る。
96歳・・・
もう、この記録を抜くことは、
かなり難しいだろう、
まず、96歳まで生きる事、
生きたとしても、カウンターに立てるか、
私には無理だ・・・
話しは10数年前に遡る。
ある夜だった。
細かいやり取りは忘れたが、
女性のお客さんに、
こう言われた。
「あなたと違って、あの店のマスターは、
NBAの〇〇よ!」
と・・・
NBA 日本バーテンダー協会なのだが、
私は所属した事が無い、
組織に馴染めず、この仕事を選んだのに、
なのに組織に入るのが矛盾しているように思ったからだ。
しかし、確かにその店のマスターより、
私は劣っていたかも知れないが、
それにNBAかそうで無いかは関係無いが、
仕方なく「はあ~すいません」と答えたが、
凄い剣幕だった。
この下町の片隅の高架下、
繁華街のBARとは、
見劣りする事は確かだが、
そんな事を言う人は、
それまでの人なのだろう、
と、自分に言い聞かせた。
そんな時だった。
一冊の本を読んだ。
そこには、こう書かれていた。
正にそうだ。
技術、知識、教養は個人の努力の問題である。
この一節が、私を奮い立たせてくれた事は、
今、思えば間違いない、
その本とは、
「すすきのバーテンダー物語」
著者は「山崎達郎」氏、
96歳の現役バーテンダーだった・・・
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