夏が来た、陽が長くなり、
開店直後は、外はまだ明るく、蒸し暑い、
そんな時間に、アブサンを飲む男が、
男は生きると言う事を語っている。
その時、裏でネズミの悲鳴が、
見に行くと、子ネズミが、
完璧な姿でネズミ捕りの罠に、
人が生を語り、子ネズミは、
死に向かう、
そんな時に、人は苦笑いをする。
飼い犬が死ねば、
人は何日か、泣くだろうが、
長寿を全うし、
苦も楽も、多いに経験した。
振れ幅の大きな老人の大往生では、
人は微笑むだろう、
ただ、それだけの為に、
七転八倒、
生き長らえているような気がした。
夏の夕暮れにアブサンを飲む男と、、
と、暇な夜に店でこの下書きを書いていた。
すると扉が、そこに弟子の一人のサイちゃんが、
君は今、沖縄に居るのでは?
と、尋ねると、
爺様が亡くなり帰って来ました。
と、当店にも何度か来られた事のある。
あの元気な爺様が亡くなられたのか・・・
幾つだった?92歳でした。
大往生だな、
はい、大往生です。
・・・・
言葉には詰まるが、
人は微笑む・・・
そして爺様のご冥福を心からお祈り申し上げます。
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