その日は静かな月曜日だった。
物静かな青年と二人、
ハイランドパーク「オーディン」を注いだ。
高価な一杯を嬉しそうに、
眺める青年、
まだ20代の若者が、
ウイスキーと真っ向から向き合っている。
何と言う光景だろう、
キリマンジャロの雪解け水が流れ込む、
清流の前に立っているようだ。
実に清々しい、
キリマンジャロには行った事は無いが・・・
いやそれよりも「オーディン」だ。
「行きますよ」と、声を掛け、
グラスを近づけた。
次の瞬間、
ん?んん?こ、これは・・・
目の裏側に銀色が浮かんだ。
シルバー?銀色?
照準器のように黒目が動き、
カウンターを舐めるように走った。
まさか?こ、これか・・・
さあ、話が長くなる。
続きはお店でと言うと、
ラオウが好きな滋賀の方に怒られそうなので、
書こう、が、全く持って何の根拠も無い事なのだが、
ハイランドパーク「オーディン」
年に一回出る限定品で、
過去に「ソー」
「ロキ」
「フレイア」と続く、
ヴァルハラコレクション、
北欧神話シリーズの最終章、
それが「オーディン」なのだが、
それぞれの神の特徴をウイスキーで現している。
まだ全て飲まれていない方もいるので、
簡単に説明すると、
「ソー」には雷神とハンマーを象徴するかのような、
一撃的な味わいがあり、
「ロキ」にはまやかしの神の如く、
香りが次々と変化し、
実体が掴めなかった。
「フレイア」は女神らしく、
シルキーな優しさを感じる反面、
微妙な粘りが心地よかった。
では「オーディン」は?
それには、蒸留所のある。
オークニー諸島の歴史が、
絡まって来るのである。
続きはお店・・・
いや、
つづく・・・
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