チンチン電車に乗って、
小さな旅をして来た。
今、ある物語を下書きをしている。
その為の取材だったのだが、
その前日に、最近よく訪ねてくれる若き女性バーテンダーが居る。
その彼女が来てくれてたので、
帰りに寄ってみた。
場所は阿倍野、
いや、驚いた。
私はミナミか北新地以外BARはあまり行った事が無い、
勿論阿倍野も、いや阿倍野自体来た事が無い、
土地勘も無く、迷いに迷った。
すると、BARがそこら中に、
しかも、皆きっちりとされて居る。
カジュアルなBARもあるが、
オーセンティックな正統派の店が、
こ、こんなにも多いのか・・・
しかも、早い時間にも関わらず、
皆、それなりに忙しそうだ。
スタッフも3人程いる店もあった。
根付いている。BARの歴史が古いのだ。
完全に「飲」という文化が根付いている。
この町の文化レベルの高さが伺える。
酒は別に飲まなくても死ぬ事は無い、
そして酔うだけの酒では無く、味わうお酒、
それを多くの方が愉しんでいる。
そういう無駄な事、それが即ち文化なのだ。
そしてお邪魔した「ブリーズ」さん、
もう数名のお客様が、
普通にウイスキーをたしなんでいる。
BARだ。これがBARだ。
そんなに離れていないこの町、
我が町とは何故、こうまで違うのだ・・・
そこに普通のおじさんが、やって来て、
「グレンリベットん〜、18年で」
グ、グレンリベット18年・・・
普通に注文された。
いや、これが普通なのだが、
当店では後何年掛かるだろう、
「何か?」「美味しいの?」「お薦めで!」
一番多い注文がいまだにこれだ。
なのにこの町では、おじさんがちゃんと銘柄と年数を言った。
いや、それが普通なのだが・・・
しかし、レベルが高い、
この店だけでも相当のレベルだ。
安さばかり追求していたのではレベルアップ等、
夢のまた夢・・・
そして客層が明らかに上品、
ここまで違うのか・・・
どん底に落ちたような気がした。
私は今まで何をしていたのだ。
大正区出身の「岡西」さんも、
多くのお酒に囲まれ楽しそうに働いていた。
羨ましい・・・
品揃えもしっかりしていた。
凍りもちゃんと切っている。
製氷機の氷等当たり前だが無縁のようだ。
そして、一本気になるブランデーを見つけた。
これ、何処かで飲んだような・・・
いや、違う買い掛けたのだ。
BASと書いてある。
こう読む、
バ・アルマニャック
アルマニャックの高級品、
名を「ダルディガロング」
何故買い掛けたのか、
ラベル下に、
「1963」とある。
そう私の生まれ年、
去年、あれこれと生まれ年のお酒を探していた時に、
候補に上がっていた一本、
1963年は格別だとか、
しかし、高そうなので、
飲まずに見つめていた・・・
そして、彼女が元気に見送ってくれた。
マスターも気さくで、いかにもバーテンダーと言うような方だった。
ありがとう!
又、来ます!
「井の中の蛙」になるなと言ってる私が、
井の中の蛙だった事を悟った夜だった・・・・
「阿倍野 ブリーズ」↓
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