黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

水辺バル 「もう一つの物語」

営業的には、不本意な結果に終わった。
「水辺バル 2012」だったが、
当店常連氏の優しさに触れた2日間だった。


殆ど、バルのお客さんが来ない、
すると、居合わせた常連氏が、
「マスター元気を出して下さい」と、


どんどん飲んでくれた。
ありがとう、アキラ、
そして、マツエさん、
そして、ブログを見て、助けに来てくれた皆さん、
ありがとうございます。


不景気で、心配する娘達も安心させるつもりで、
手伝ってもらったが、
娘達まで、不安にさせてしまった。


しかし、救いは参加した方々が、
皆、喜んでくれた事だ。
昨年は、後半、苦情が相次ぎ、
大変だった。


店にすら入れなかったと、
そして、嫌な言い方をされたと、
飲めず、そして食べれず、
そういう方が多く来られた。
その中に一組のカップルが、
折角のデートが台無しになったと、


今にも別れそうな雰囲気だった。
私が謝るものでも無いが、
色々とお出しし、
何とか、この嫌な雰囲気を何とかしょうと、
すると、誠意が伝わったのか、


「この店が最後で、救われました」
「この店が最後で、良かったです」
と、その言葉に、私の苦労も報われた。


そして、一年が過ぎ、2012年、
日曜日の遅くにそのカップルが来た。


「遅くなりました」と、
どうも、船を間違え、ここに来る予定が、
逆に天満に着いてしまい、
そこから、電車で当店に、


「やはり最後は、マスターの店で終わりたかったので」
と、何とも嬉しい一言を、


「いや、わざわざありがとう!」
と、言うと、

「実は報告がありまして、それで来ました」と、
ん?何だろう?


「ええええーっ!」


いやはや、危なかった。
涙が溢れそうになった。


「12月に結婚します!」と、
バルで出あっただけなのに、
わざわざ結婚の報告に・・・
こんなに嬉しい知らせは無い、
ううっ、涙腺が緩む・・・


しかも、12月15日、
私の誕生日の次の日、
場所は、我が家の真正面にそびえ立つWTC、


あの時、うなだれていた彼氏、
うんざりした顔をしていた彼女が、
今回は、満面の笑顔、


これだけでも「水辺バル2012」は成功したと、
私は思う、
が、当店は赤字・・・
しかし、この笑顔はお金には変えれない、
又、君達に救われた。



昨年の画像で申し訳ないが、
あらためて、


おめでとう!


ハイセンスな店でもハイセンスは街でも無いが、
我が町や、当店には、
どこにも負けない人情があるつもりだ。


決して驕らず、
出来る事を精一杯、
そして、人の触れ合いを第一に、
私は、君達に、本当に大事な事を教えて戴いたような気がする。
心からありがとう!
そして心よりおめでとう!


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