黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

堺からの刺客

最近は週末だからといってもさほど忙しくも無い
昨夜もダラダラした時間が流れていた。
携帯の画像の整理をしていたらお気に入りの
ビキニギャルの壁紙を消してしまった。
必死で壁紙を探す無い、、、
ち、ちきしょう!
と暇つぶしをしていた時扉が開いた。
二人組みのイケメンが入ってきた
一人は作業着もう一人はラフな格好
又来たのか大正焼酎人
十年掛かり殆どそういう輩は排除して来たというか
当店の値段に驚き来なくなった。というか正統なBARの値段なのだが
他の店が安すぎる水は高いところか低い所に流れる。
当然の結果である。
BARとしての本質が以上理解出来ない以上仕方ないのだ
酔えたらいいのだから
安ければ安い方がいいのだ。
とその二人組みにもそういう判断の元裏に入り
壁紙を探し続けた
オーダーが聞こえた。モヒート、、、
ん?モヒート?
んん?も、もひもひ?
大正焼酎人では無い
慌ててカウンターに入った
店内をチェックしている。
や、やばいよそからの人だ。がまだ若い大丈夫だろう、、、、
ヘミングウェイの話が出た。
ん?
んん?
知っている確実にモヒートを知っている。
フローズンダイキリの話が出た。
ん〜
知っている確実にモヒートを知っている。
大正焼酎人では断じてない
これだ!今まで吸収した知識が頭の中で回転し始めた。
どこまで知っているのだこの男は侮れない
シングルモルトが好きなんです」
き、来たーーーーーーーーー!
や、やはりそれか
遠くで鐘が鳴った
「バルベニーが好きなんです」
バ、バルベニー???????
ほんとか?き、君は本当にバルベニーが好きなのか?
OH!MY GOD!
大正焼酎人に揉まれ過ぎたせいか
カウンターから聞こえた
バルベニーという単語が鳥のさえずりに聞こえた。
う、美しい
わ、私の出番が来た久しぶりの登板だ。気合を入れた
その時だ。で、出たーーーーー!
鼻に油田を持つ顔面ドバイの二頭身の名古屋人の嘘つき男金髪が
気配を消した。ベンチに下がったのだ。
忍者かお前は!
ブルイックラディクという奇跡的な注文が入った
今まで大正区を防衛するがあまりに、しったか人の鼻を
ことごとくへし折ってきたがもういい
シングルモルトの単語だけで十分だ
何も求めないいやこの場所に居る限り求めてはいけないのだ。
ブルイックラディクのロックスとウェーブスが出た。
本来BARでは当たり前の光景が富士山の御来光を拝むような気がした。
聞いたどこで飲んでいるのかを
出た!恐れていた事がついに現実となって目の前に立ちはだかった
さ、サ、堺だ、、、、
以前も書いたはずだここ10年堺は飛躍的にレベルを上げている。
当店など下の下なのだ。
店同士が切磋琢磨し合い成長している。
恐ろしい、、、、
この人が他の店に入っていたら
きっと堺に帰り大正のBARではね〜、、、、
よ、よかった多少は対抗出来た。
が、いつの日か又堺からの刺客は現れるかもしれない
勝ち負けではないが
勝って兜の緒を締めろなのだ。
ん〜恐るべし堺
もうわが町は忘れ去られて行くだろう、、、、