店が終わり、
野良猫の「シャー」が、
居ないかと、外に出ると、
小柄な青年が、ギターを背負って、
トボトボ歩いていた。
「おい!」と、声を掛けた。
「そのギターはエレキか?」
青年はこちらに歩いて来て、
答えた「アコギです」と、
かなり若い、
「コピーしてるのか?」
「オリジナルも作ってます」
と、立ち話、
すると青年が、
「BARですか?」
と、店の中を覗きこんだ。
「BARが好きで、
良く行くんです」
なら、と、中に入れた。
が、こういう若い人が言うBARは、
居酒屋の延長のような店が多く、
当店のウイスキーの値段に、
硬直してしまう事が多い、
大丈夫か・・・
すると「モヒート」出来ますか?
ん?カクテルを知っているのか?
まあ、BARでは当たり前なのだが、
しかし、最近は出来合いのモヒートを出す。
居酒屋やBARも多い、
当店のは、キューバ産の、
ハーブを使うと説明した。
「そうなんですか」
と、理解したようだ。
「ミナミの◯◯というBARを、
ご存知ですか?」
ん?確かその店は、
「ああ、ミクソロジーカクテルの
店だね」
「行った事は無いが、お客さんに、
何度か聞いた事はあるよ」と、
この子は、この町の子では無い、
この町の若い人は、
BARと言っても、
この町の店しか出て来ない、
聞くと、ミナミでアルバイトしていると、
やっぱり・・・
若いのに色んな店を知っているはずだ。
と、話が弾んだ。
で、弾き語りをしていると、
言うので、カクテルを飲み終えて、
店を移動し「HITOHIRA」へ、
「名前は?」と聞くと、
「おちゃさん」ですと・・・
つづく・・・
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