黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

重い話し 「命」

なんだろうか?
「命」とは?
数年前に数か月で6人も常連を亡くした事がある。
いや〜参った凹んだフラフラになった。
2名が自殺3名が病死、
1名が事故死だったがやはり自殺はダメだと思い知らされた。
己の奢り高ぶりが原因なのだが、
もしかしたら「助けれた」のではないかと思い込んでしまった。
あまりに凹んで病院通いが始まり混沌とした日々が続き、
もがき、
アガキ光が見えなかった。
未だに遠くが見えない、このまま生きていて、
さぁどうするんだ?何があるんだろうか?
と想い悩みながらも生きている。
だがようやく最近判って来たんだが、
私より先に死ぬ人がいるからだ、
その人達を見送る為にも私は必要ではないだろうかと、
人を救うなど出来るはずもない「道元禅師」も言っておられる
「結果自然成」(けっかじねんじょう)「結果とは自然である」
どうしようもないのだ。
と思えば気も楽だ。
その時の一人「竹内ゆうじ」君は癌だったが2年以上必死に戦っていた。
それを見続けるのも辛かったが
最後まで一応見舞いには行けた事を考えるとそれはそれで
良かったかもしれない、
やはり自殺のように知らない間に居なくなっているのにはショックを受ける。
この違いは何なんだろうと考えると
「心構え」なのだ
「覚悟」なのだ。
剣豪「宮本武蔵」が晩年にある城に仕えていた時に、
殿様に自分の身辺護衛をする侍を一人選んでくれと頼まれ、
武蔵が連れてきた者が
「昼行燈」と呼ばれる誰が見てもダメな侍だった。
殿様は激怒!
そこで武蔵は侍に向かい
「あなたが寝る時にどうされているかをお話し下さい」と、
そこで侍は「はい私は天井から
刀をぶら下げ顔の前に剣先を付きたてて寝ております。
これは夜に目が覚めて刀が目の前にあっても
決して動揺しないための稽古であります」
そこで武蔵が「真の強さとはこのような覚悟の事でございます」
と言うと殿様は大いに納得されたという、
病死には申し訳ないがそういう覚悟があれば一応は大丈夫なのだ
と私は思うのだ。
他人事と言われるかもしれないが、
突発的に亡くなる事故死や自殺よりもマシではないだろうか?
あなたはどう思いますか?
誰とは言えませんが今当店の大事な常連が一人、
親の病に直面し苦しんでいるおられます。
出来れば皆も励ましてあげて下さい!
頑張ろう!
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