黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

いざ!スコットランドへ! 2

ウイスキー修業の為に、

スコットランドに旅立つ事になった。

当店の、若き常連氏、

ケイスケ君だが、

 

良くバイトもしてくれ、

工事も手伝ってくれた。

なので、ささやかな壮行会を、

と、京セラドームの前で待ち合わせた。

 

少しのビールと、

白ワインを川べりで、

飲もうと、つまみは最近店の近くに出来た。

豚カルビの炭火焼

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この炭火焼、作るごとに、

そこそこのボヤぐらいの煙を上げるが、

炭火の薫香が実に良い、アイラモルトなら、

いや、それは良いのだが、

 

まあ、今はこれぐらいしか出来ないし、

密になってもいけないので、

他の常連氏も呼べず、ひんやりとした秋風が、

妙に淋しかったが、仕方ない・・・

 

彼は、高校生の時に、

私のブログを偶然見つけ、

こういう世界がある事を知り、

興味を持ち読み続け、律儀に、

 

二十歳の誕生日まで、

店に来るのは我慢し、

正に、その二十歳の誕生日の日に、

初めて来店した。

 

それから、若さゆえの記憶力のよさ、

又、国家資格の医療関係者と、

なった事が良かった。

若くても、それなりの年収があり、

 

あれこれ、高価な物も飲む事が出来た。

勉強熱心で、様々な洋酒の本も、

次々と読み漁り、難解な、

熟成の理論、化学方程式、

 

専門用語など、時には、

私が教授されていた。

休みの日には有名BARを周り、

私が言った事の無いBARの情報を、

 

多々、教えてくれたが、

そのBARに対する着眼点の、

的確さ、鋭さには、

常に驚かされた。

 

BARとしては、厄介な若者だっただろう、

完全に見透かされている。

出会って、もう8年、

夢は自分のウイスキーを造る事、

 

その時、私がまだ生きていたら、

出来る限りの手伝いをしてあげたい、

まあ、ウイスキーの世界に、

引きずり込んだ責任もある。

 

そして、若い方達は、

是非、見習って欲しい、

夢を持ち、夢に向かい、

そして、実現できるように努力する。

 

こんなに良い世の中なのだから、

「たった一人しかいない自分を

たった一度しかない人生を、

本当に生かされなかったら

 

人間、生まれてきたかいがないじゃないか」

      山本有三 路傍の石より

彼のウイスキー修業大冒険を、

皆様も応援してあげて下さい!

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