私達の若い頃、いや、一昔前までは、
BARの扉は重かった。
何の情報も無く、
期待と不安で、その重いドアを開けた。
すると、クマのような男の人が、
女性の言葉で「いらっしゃ~い」
って、ゲイバーだった・・・
又、やたらと重厚感のある扉を引くと、
張り詰めた空気が流れ、
お客さんは居るが、会話は無い、
音楽も無い、何をどうしたら良いのか、
さっぱり解らず、心臓だけが、
ドクドクと鳴っていた。
若き日のオーセンテックなBARとの出会いは、
かなり衝撃的だった。
が、それが普通であると気付くのも、
意外と早かった。
が、この下町では、まだ殆どの方が、
そういうBARを知らない、
ウイスキーに値札を掛け、
親切丁寧に一本、一本説明し販売している。
その私の店で解らないと怒鳴る人には、
もう、やりようが無い、
幾ら努力して、雰囲気を出そうとしても、
そういう人が入って来てしまう時代、
SNS時代、完全に時代が変わっている。
このブログも諸刃の刃、
が、時代が変わった以上、
その流れに、風にも乗らないと、
しかし、扉を開け、
中がどう言う感じなのか、
と、ワクワクするあの感覚が、
無くなってしまったのは、
ほんとに、残念である。
と、言う私も、やはり初めての店は、
スマホで確認してしまう、
が、逆に評価のギャップが、
良くも悪くも違うのは、
かなり面白い、まあ、良い趣味では無いが、
特にBARは、BARがどういう店か、
解っていない、若い人が書いている評価で、
何度か、爆笑してしまった。
張り詰めた空気を演出している老舗のBARに、
この店には心が無いって、堂々と書いていた。
敢えて心を消してるんですよ、
非日常の演出です。店の方も大変だろうな、
まあ、無視するしか無い、
興行収入や賞を意識した映画では無い、
名作と呼ばれる映画を観に行って、
面白くないと怒るようなものである。
まあ、それもSNSの副作用、副産物、
仕方ない、なので私も公開する事にした。
今回の工事で実感したが、
やはり、かなりレベルアップしている。
いや、まあこれもネットのお陰なのだが、
色んな方が、DIYの動画をアップしている。
それで、学んだ事が多い、
ホームセンターが普及したのも、
動画で、材料とやり方さえ解れば、
見よう見まねで何とか出来る。
ホームセンターの店員さんで、
詳しい方は少ないし、
やはり、やり方は幾らでもあるので、
アドバイスもしにくいだろう、
しかし、終わってから気付いたのだが、
庭の扉を作る動画でも、
130万再生になっている。
私、店を作ったのだが、
動画を撮っておけば、
相当の再生回数を稼げたのでは?
と、後悔先に立たずである。
まあ、いいか・・・
今回、悩んだ事が多々あるが、
コロナによる時短、
これを考え、早く開ける。
故に、夜と昼が違和感の無いように、
なので、窓のサッシを曇りガラスから、
透明に変え、外光を取り入れた。
それでは、眩し過ぎるので、
防炎使用の簾で防いだ。
自分的には両立出来ていると、
思うのだが、どうだろうか、
そして、このテーブルを照らす、
ブルーのライトなのだが・・・
つづく・・・