世の中はバブルが弾け、
ものの見事に全ての値段が急落した。
そんな時、
北新地のBARからお話があり、
経営を任される事になったのはいいのだが、
ん?
で、どうすうれば良いのだ?
知ってる店も無く、
ましてや知り合いも居ない、
ええっ・・・
が、しかし北新地は華やかで、
バブルが弾けたとは思えない、
毎晩の賑やかさ、
ここも日本なのか?
幸い店は一階の路面店で、
ふらりと入って来る人も居た。
そんな時、彼女は現れた。
北新地でホステスをしていた彼女、
いつもニコニコしながら、
カウンターの隅に座って居た。
暫くすると仲良くなって、
店が終われば、色んな店に連れて行ってくれ、
店にも色んなお客さんを連れて来てくれた。
完全なる水先案内人、
私は何もしていないのだが、
女性の母性本能なのか、
今から考えれば助かった事は確かだ。
いや、彼女が居なかったら、
どうなっていたか、
別に共通の話題も無く、
アニメの話をすると、
悲しそうな顔をした。
彼女が生まれた所は、
「奄美大島」
当時TVのチャンネルが、
確か一つだったと、
記憶が曖昧だが、
「アルプスの少女ハイジ」と
「キャンディー・キャンディー」
をかろうじて知ってるぐらいだった。
そう考えると、
大阪で生まれ育った私には、
有り余る程のTVのチャンネルも有り、
祭りや縁日、デパートの屋上、
映画やお芝居、
しかし綺麗な海は無かった。
貧乏だったかも知れないが、
あれこれと子供の時は楽しかった。
そう考えると幸せだったのだろう、
そんな時、
関西を震撼させるあれが起こった。
阪神大震災・・・
つづく・・・
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