黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

気になる人物 トクちゃんの災難 その3

ん〜,一体何が悪かったのか
全然解らん、、、
師匠に店を教えないとは、、、


夜中に何度もいたずら電話を掛けた
店を教えろと言うと必ず「やだ!」と言う
何故だ、、、


まさかあれか?
常連のママが来た時
「何か飲んで下さい」と言われた
水商売的にはお客さんが飲んでる物と
同じ値段の物かそれより安い物にするのが
常識なのだが、


カウンターの下でトクちゃんに合図を送り
凄い高い酒を指差した。
トクちゃんは小さな声で
「いいんですか?」
と聞くから「大丈夫」と答えた。


「頂きまーす!」と元気よくトクちゃんが飲んだ
2口目を飲もうとした時、今気付いたように
「お前なんて高い酒飲んでるねん!」
と大きな声で言ってやった。
トクちゃんが酒を噴出した。


完全にママの逆鱗に触れたようだ
「あんた!マスター見てみー!ちゃんと安いの飲んでるやろー!」
とそこから1時間以上説教されていた、、、
私は違うお客さんと楽しく話をしていた。
それが原因?


いや〜違うな〜
あれはトクちゃんの誕生日だったか
あまり酒が飲めないトクちゃんだが
私は売上が欲しいためお客さんに頼んで
おごって貰った


多分限界を超えていたのか
20杯以上飲んだぐらいから
放心状態になっているのだが
面白いからドンドン飲ませた


暫くして何故か笑い出し厨房に入った
数分後、厨房のカーテンから顔だけを出し
何かを言っているのだが
見ると口から大量の真っ白い液体をダラダラ垂らしている


ま、まさか今まで写真でしか見たことの無い
こ、これがエクトプラズムか???
魂だ、魂が離脱しかけているのだ、、、
だが何故か顔は笑っている。
その光景を見たお客さん達は凍り付いていた。


そりゃーそうだ生エクトプラズムを
見てしまったのだ、、、恐ろしい事だ、、、


そして又厨房に入った
私は恐る恐る覗いて見た
トクちゃんはゴミ箱に頭を突っ込み
スヤスヤと眠っていた、、、


起こすと悪いからそのままにして帰った
それが原因?


ん〜違うようだ、、、、
では何なんだろうか?
    つづく、、、、